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クラシック専門 音楽マネジメント
2013.03.04 Monday
モーツァルト:交響曲第40番&第41番 クーベリック&バイエルン放送響
モーツァルト:交響曲第40番&第41番
交響曲第40番ト短調K.550 交響曲第41番ハ長調K.551『ジュピター』 バイエルン放送交響楽団 ラファエル・クーベリック(指揮) 録音時期:1980年 録音場所:ミュンヘン、ヘルクレスザール 録音方式:デジタル(セッション) ソニ−ミュ−ジック Blu-spec CD SICC20068 ¥2,500(限定盤) 高品質Blu-spec CD(TM)で聴く、クラシック名盤選 クーベリック&バイエルン放送響のモーツァルト:交響曲第40番、第41番『ジュピター』 名匠クーベリックが手兵バイエルン放送交響楽団とソニー・クラシカルへ録音した「後期6大交響曲集」(1982年のレコード・アカデミー賞受賞の名盤としても有名)のうちの1枚で、その中でも代表的な作品をおさめたものがこのCDである。 第40番は「疾走する悲しみ」とすら表現されるのだが、実にゆったりとしたテンポだ。しかし、チェリビダッケのように決してもたれるようなことはなく、また、晩年のべームのように曲想が硬直したりすることなく、冒頭から終結部までモーツァルトの音楽の優美さに安心して浸ることが出来る。メヌエットのサポート弦のクレッシェンドがやや特徴的だし、終楽章の哀しみを隠す意図を管弦の活き活き感がカバーしているとさえ思われ、実に秀逸。 一方『ジュピター』はこれ以上を想像するのが難しいくらい素晴しい。全体的に中庸のテンポによる壮麗な演奏に仕上がっており、出だしこそちょっと乗り切れていないが、第1楽章の提示部の反復のあたりから見る見る生気を取り戻し、くっきりと見通しのいい安定感のある隙のない造形美からどこもかしこも充実した音楽美に満たされており、まるで豊潤な音楽が泉のように滾々と溢れ出すようだ。フィナ−レには圧倒的な神々しい輝きを放っており、宇宙の拡がりを感じさせるまさにジュピターという愛称に相応しい。ここまでスケールの大きい演奏は思いつかない。まるで宇宙が鳴動しているかのようだ。 音は文句なく良く、モーツァルトの音楽美に浸れる。いや〜、美しい。ドイツのオケにしては明るめの高弦、ラテン系のような木管の華やかさ。バランス感が絶妙でオケの構造がはっきりしている。バイエルン放送響恐るべし。いずれもクーベリックならではの名演であり、このコンビならではの充実した演奏を聴かせてくれている。もはや不朽の名盤といっても過言ではないのではないか。
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