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短期集中連載:皇紀2600年とクラシック音楽の知られざる関係(第10回)

短期集中連載:皇紀2600年とクラシック音楽の知られざる関係(第10回)

 

 

第4章 委嘱された『奉祝曲』

 

その3 ピツェッティ:「交響曲 イ調」

 




イタリア政府が奉祝楽曲の作曲家として指名したのは、
「20世紀のパレストリーナ」と呼ばれた当時ミラノ音楽院の院長職にあったピツェッティであった。ピツェッティはレスピーギ、マリピエロ、カゼッラと並ぶ近代イタリアの大家で、新ウィ−ン楽派と同世代でありながら、近現代の音楽に嫌悪感を示し、初期バロック音楽やルネサンス音楽への回帰をうたった作曲家であり、セザ−ル・フランクの作風とよく似ているという指摘もある。後年、カラヤンも好んで取り上げていた歌劇『大聖堂における殺人』が有名だ。

 

ピツェッティはムソリ−ニのファシスト政権と近しかったという意見もあり、しばしば議論の的となるが、そのことが、この曲を作曲させたことと関係するかは定かではない。

 

1940年2月25日完成。日本側に引き渡し、1940年7月に、関係諸機関を通じて日本へ楽譜が到着している。同年12月、東京の歌舞伎座で、宮内省楽部教師ガエタノ・コメリ指揮により初演。

 

この交響曲は、グレゴリオ聖歌風のメロディを軸として劇的な対位法で展開し、暗いテンションをかけ、それで最後の希望も失われないといった内容になっている。第1楽章は序奏付きのソナタ形式で、グレゴリオ聖歌風な循環主題が特徴。第2楽章は三部形式。循環主題を想起させる旋律が次第に厚みを増してゆき、やがて静かな、緊迫感のある音楽になる。第3楽章はスケルツォ。メンデルスゾ−ンを思わせる細やかなパッセージと、リズムの刻みが特徴。そして第4楽章は序奏付きの行進曲という、演奏時間約45分の力作。イタリアでは「ピツェッティのオーケストラ作品の中の最高の要素を全て集約した傑作」と評されているようだ。

 

録音は、1940年のラジオ放送時の録音以外存在しない。また、この年に演奏された後は、ほとんど演奏機会に恵まれていないのが現状である(1959年1月に東京フィルハ−モニ−交響楽団が定期演奏会で取り上げている)。

 

このように日本とは浅からぬ因縁があり、作風も日本において広く好まれているロマン派音楽の伝統に従っているにもかかわらず、現在ピツェッティの作品が日本で広く親しまれているとはいえない。

 

 

 

 
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