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短期集中連載:皇紀2600年とクラシック音楽の知られざる関係(第14回)

短期集中連載:皇紀2600年とクラシック音楽の知られざる関係(第14回)

 

 



第4章 委嘱された『奉祝曲』

 

その5 リヒャルト・シュトラウス:皇紀2600年祝典曲(その3)

 

シュトラウスは作曲中の楽劇『ダナエの愛』の作曲を中断して同曲の作曲に取りかかり、1940年4月23日に完成、6月11日にベルリンの日本大使館でシュトラウス自身から駐ドイツ大使来栖三郎に手渡された(ただし、直筆のオリジナルでなく自筆譜を写真複写したものにシュトラウス自身の自筆の献呈文を添えて)後、7月19日に日本に到着した。シュトラウスには作曲料として1万ライヒスタ−ラ−(当時の日本円で1万円、現在の価値に直すと約1,500万円ほど)を受け取った。

 

1940年12月7日に東京の歌舞伎座で、東京音楽学校教授のヘルムート・フェルマー指揮により初演。フェルマーはこの曲について、「シュトラウスは、日本音楽のモティーフを全く使用していないのに関わらず、日本精神の三大理想を明確に表現している」と評していたそうだ。

 

曲は単一楽章だが5つの部分から成り、それぞれに標題がついている。すなわち標題音楽的側面を持った曲として聴くことも可能だが、もちろん特定のストーリーを持っているわけではない(楽譜にもこの副題は記入されていない)。


 



1.
海の風景

静かな管楽器による和音の反復の上に15個のピッチのあるゴング、ハープが上昇音形を奏する序奏から始まる。さざなみのような弦楽器の上に主題が現れ、ホルンなどが絡みながら曲調を変えて発展していく。

 

2.桜の祭り

管楽器やグロッケンなどを伴奏に弦楽器の流れるような旋律が奏される。華麗な旋律が表情豊かに歌われ、祭典的な気分が強調される。主題がリズムを縮小した形でトランペット、ヴァイオリンで掛け合うように奏された後、低音の主導で曲を沈静化する。

 

3.火山の噴火

最弱音のオルガン、ティンパニ、低弦の不協和音からほぼ全楽器によって激しい音量変化を伴った上昇下降が繰り返される中、変形された主題が鳴り響く。元来あまり西洋音楽の中で描写されたことのなかった火山の噴火の音楽も興味深い。

 

4.侍の攻撃

弦楽器から始まるリズミックに変形された主題を用いてのフーガ。『英雄の生涯』の中の「英雄の敵たち」の部分と雰囲気がそっくりで、あたかも『英雄の生涯』の日本版と言った感じ。サムライの振舞いや倫理観の厳格さを表すために音楽で最も厳格な形式であるフーガを採用したらしい。

 

5.天皇賛歌

最後の天皇讃歌はいかにも祝典にふさわしい堂々とした音楽で、金管楽器によって高らかに主題が奏され、全合奏に引き継がれていく。途中に静まった部分を挟みながら主題が繰り返され、さらに冒頭のゴングも加わり、壮大なフィナーレを迎える。

 

 

 

 
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