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クラシック専門 音楽マネジメント
2014.02.04 Tuesday
欧州クラシック通信(2014.02.04.)
読響の桂冠指揮者、ゲルト・アルブレヒトが死去
アルブレヒトは1935年に高名な音楽学者を父にドイツのエッセンで生まれた。ハンブルク音楽大などで学び、1957年にブザンソン国際指揮者コンクールで優勝し、一躍注目を浴びた。1972年から77年にかけてベルリン・ドイツ・オペラの首席指揮者を務めたほか、1988年から97年までハンブルク州立歌劇場の音楽総監督、1993年から96年まで外国人初のチェコ・フィル首席指揮者などを歴任した。またアルブレヒトは特に子供や若者向けの教育プログラムに力を入れたことで知られていて、子供向けにオペラやコンサートを解説した番組をNDR(北ドイツ放送協会)とともに制作しており、この映像は現在までもドイツ国内で繰り返し放送されている。 読響とは1997年に初共演し、マーラーの交響曲第9番などを指揮。翌98年から2007年まで第7代常任指揮者に就任。余情を排した筋肉質の音楽作りが特徴で、古典的な曲目に加え、現代音楽にも精通。在任中、2回の欧州ツアーを率いたほか、グルリットのオペラ「ヴォツェック」を日本初演や、ヘンツェのオペラ「午後の曳航(えいこう)」、ヤナーチェクの「運命」、ワーグナーの「パルジファル」などを積極的に取り上げて話題を呼んだ。また日本人の若手作曲家への新作委託や教育プログラムにも積極的に取り組んだ。さらにベートーヴェンやブラームスの交響曲全集など多くのCDを録音した。退任後は読響初の桂冠指揮者に就任し、2012年6月の定期演奏会でのブラームスの交響曲第3番と第1番が最後の指揮となった。 文:三宅坂 幸太郎(音楽ジャ−ナリスト) コメント
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