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欧州クラシック通信(2014.03.05.)

ゼンパ−オ−パ−、新インテンダントを解雇

 




ドレスデンのゼンパーオーパーといえば、スター指揮者クリスティアン・ティーレマンを擁するドイツでも有数のオペラハウスだ。しかしながらこのオペラハウスが風雲急を告げている。ゼンパーオーパーの前のインテンダント(総支配人)だったウルリケ・ヘスラ−が2012年にガンで急死したので、劇場を統括するザクセン州の文化大臣が新しくベルギー人のセルジュ・ドルニーをインテンダントに任命した。ドルニーは、過去にロンドンフィルのアートデレクターや、リヨン国立歌劇場の支配人を歴任している実力者で、今年の9月から5年の契約で、既に準備のため半年前から仕事を始めていた。ところが先日、突然に州の文化大臣がドルニーを即刻解雇してしまった。その表向きの理由はドルニーのコミュニケーション能力の不足ということらしい。

 

それに対してドルニーは新聞に公開書簡を掲載して反論している。それによれば、支配人としてのドルニーの職責と、指揮者であるティーレマンの職責が相容れないことが根本的な原因だとしている。現時点ではゼンパーオーパーのオーケストラであるシュターツカペレのシェフでしかないティーレマンが、本来インテンダントが決定すべき新制作の演目やキャストなどをコストも含めて全部決定してしまうのだという。そのうえティーレマンはシュターツカペレの公演を優先し、オペラ本体の公演に支障が出ていると指摘している。ただティーレマンとの契約の問題は文化大臣の責任であり、最初からそういう話なら支配人のポジションは受けなかった、と主張している。

 

ゼンパーオーバーでは以前からオペラの新制作でリハーサルも含めて出演者と劇場がスケジュールを合意したのに、その後になってシュターツカペレのツアーが決まってリハーサルのスケジュールを変更せざるを得なくなったというトラブルも起こっており、メディアの中では「シュターツカペレの権力が大きくなりすぎたことが原因」と分析している向きもある。

 

ただし今回の一件で、ドルニー側が告訴して不当解雇と判断されれば、ザクセン州は5年分の給与と同額の150万ユーロの支払いを求められる可能性がある。ゼンパーオーパーは本来オペラ、シュターツカペレ、バレエの3つの柱からなり、インテンダントはその3つの柱を統括する立場なのに、ザクセン州の政治家はシュターツカペレのシェフである人気指揮者ティーレマンを選んだという事が本音と言える。またドルニーは「ティーレマンとシュターツカペレがゼンパーオーパーをだめにする」とも述べており、これらの行方がメディアの恰好の的となっている。

 

文:三宅坂 幸太郎(音楽ジャ−ナリスト)

 

 
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