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長期連載シリ−ズ  世界のオペラハウス 第13回

長期連載シリ−ズ  世界のオペラハウス 第13回

  

   第2章  番外編 ベルリンのコンサ−トホ−ル

 

ウィ−ンの章でも行ったが、ベルリンでもコンサ−トホ−ルについて番外編でご紹介したいと思う。ベルリンには3つのオペラハウスの他、フィルハーモニー、コンツェルトハウスというタイプのまったく違う2つの立派なコンサートハウスを持っている。 



 

   ベルリン・フィルハ−モニ−





 

まずはフィルハーモニー。世界に冠たるベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の本拠地である。統一ベルリンの市の中央、壁跡地近くにあるベルリン・フィルの本拠地として世界的に名高いコンサートホール。大戦でホールが破壊され、戦後世界最高のオーケストラに相応しいコンサート・ホールを建設しようという機運が徐々に高まり、旧西ベルリンの中でも最も東寄りで、ベルリンの壁やブランデンブルク門からほど近いティアガルテン地区を芸術の中心地“文化フォーラム”にするという再開発計画が始まった。それは、東西ドイツが統一された時にベルリンの中心になるように、西ベルリンの最も東寄りに造ったのである。フィルハーモニーはもともと西ベルリンの中心地に建てられる予定だったが、文化フォーラム計画の目玉として、当時は周囲に何もないところへ建てられた。1956年、コンペでベルリンの建築家ハンス・シャロウンの設計が採用され、コンセプトは「人・空間・音楽の新しい関係」で、ホールの中心に舞台を配置し、それを四方から観客席で取り囲むというもので、非常に斬新な設計で、いわゆる「アリーナ形式」のホールの出発点となった。そして、19631015日、ヘルベルト・フォン・カラヤンがベルリン・フィルを振ってベートーヴェンの第九を演奏して華々しく開場した。 ちなみに現在の文化フォーラム・エリアには、新ナショナルギャラリーや、絵画館、楽器博物館などが出来ている。しかも新しいベルリンのシンボルとして急ピッチで再開発が進められているポツダム広場にも面しており、このエリアがベルリンの中心地になりつつある。





 

さてドイツが生んだ名建築家ハンス・シャロウンの作ったこのフィルハーモニーは、典型的なワインヤード型のホールである。ワインヤード形とは、舞台を最も低い位置に置き、それをぐるりと取り囲むような形で客席が造られる。客席はいくつかのブロックに分かれ、段差をつけているため、どの席からも視界が良く、演奏者と聴衆との距離も近く、一体感が出やすい。しかし一方で、音響の面では、席によって均一にはならない等の問題点がある。ワインヤードというのは、客席が段々畑のようになっているためである。日本では、サントリーホールの大ホールや、ミューザ川崎のシンフォニーホールがワインヤード型と言えるだろう。

 

舞台が中央にあるということで、音響面では様々な工夫を余儀なくされ、客席を18のブロックに分かれ、舞台の上に10枚の反響板を吊したり、壁に木製の反響材を使用したり、また1992年には音響効果をさらに高めるための大規模な修復工事が行われた。残響は1.6秒、まさに世界トップクラスで、ベルリン・フィルの比類なき巨大な音量は、まさにこのホールが作り出したものである。建物の外観や内部だけはでなく、他のヨーロッパの伝統的なホールとは明らかに違う音響効果を備えたホールとして、近代コンサート・ホールの傑作として賞賛されている。





 

大ホールの客席は2,218席で、1987年に出来た隣接の室内楽ホールは、1,150席。観客1人あたりの占有空間容積は世界一と言われており、音響も抜群に良い。そして、40年以上が経った今でもその斬新なデザインは世界中のホールの模範となっている。 また、外観はサーカスのテントのような形状で、金色に輝いており、「カラヤン・サ−カス」の異名をとる。

 




 

   ベルリン・コンツェルトハウス





 

もう1つは旧東ベルリンのコンツェルトハウス。ベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団(2006年まではベルリン交響楽団)の本拠地である。ベルリンで1番美しい場所と言われるジェンダルメンマルクト広場の中央に建ち、ドイツ大聖堂とフランス大聖堂の間にあるギリシャ神殿様式の美しいホールである。ウンター・デン・リンデンの州立歌劇場から2ブロック入った場所にある。前の庭には、大詩人フリードリヒ・シラーの像が4人の女神に囲まれて、このホールを見守っている。劇場は1821年に完成したが、最初に上演されたオペラがドイツ・ロマン派オペラの金字塔と言われるウェーバーの「魔弾の射手」という栄光の歴史を持つ。建築は新古典主義の天才建築家と言われたカルル・フリードリッヒ・シンケル。長い間、シャウシュピールハウス(演劇のための劇場)と呼ばれていたが、1994年に現在の名前になった。 





 

こちらのホールは、シューボックス型と言われるもの。長方形の箱型で、客席と舞台が向き合う形になっている。天井が高く平らになっているために音響はこのスタイルが最も良いとされていてどの席でも均一な響きが得られる。しかし、舞台が高い位置にあり、客席が平らな場合には、かなり視覚的な難点があり、たとえ平土間でも後部の座席からはかなり見づらいことも多い。客席は大ホールが1,562席、小ホールは392席。 

 
| 長期連載シリ−ズ 世界のオペラハウス | 17:35 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
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