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長期連載シリ−ズ  世界のオペラハウス 第21回
 

長期連載シリ−ズ  世界のオペラハウス 第21回

 

第7章  ザルツブルクと音楽祭とオペラハウス(その2)

 

 

世界一の音楽祭、ザルツブルク音楽祭




華やいだ雰囲気のザルツブルク音楽祭

ヨーロッパのオペラハウスのシーズンは通常、秋から始まって冬、春となっており、夏の間はお休みとなる。その代わり、夏のシーズンは音楽祭という形で、真夏の夜の夢のような素晴らしい公演が繰り広げられる。

何と言っても世界一の音楽祭といえば、質でも量でも歴史でもザルツブルク音楽祭であろう。ザルツブルクといえば、モーツァルト、カラヤンらが生まれた町、映画「サウンド・オブ・ミュージック」の舞台として知られるが、オーストリアの地方都市で山間の小さな町。それが、夏の音楽祭の期間は、世界中の王室、政治家、映画俳優など特上のセレブの音楽ファンが集う社交場と化す。そして、アーティストたちもレギュラーオーケストラのウィーン・フィルや、スター歌手たち、超一流の音楽家が連日連夜夢のようなオペラ、コンサートに出演する。

 



休憩中のカ−ル・ベ−ム・ザ−ル


ザルツブルク音楽祭は、1842年モーツァルト像の建立を記念して、ザルツブルクで初めての音楽祭である「モーツァルト音楽祭」が催され、次いで1852年には建立10周年記念音楽祭、さらに1856年にはモーツァルト生誕100年記念音楽祭が催された。1877年バイロイト音楽祭が始まったが、その翌年に始まった本格的な音楽祭 Salzburger Musikfest が、今日のいわゆる「ザルツブルク音楽祭」 Salzburger Festspieleの前身である。

1917年、演出家マックス・ラインハルトの提唱で準備委員会であるザルツブルク祝祭劇場協会が発足し、作曲家リヒャルト・シュトラウス、指揮者フランツ・シャルク、劇作家フーゴー・フォン・ホーフマンスタール、舞台装置家アルフレート・ロラー等が芸術顧問になり、1920年8月22日大聖堂前広場でホーフマンスタールの「イェーダーマン」(ラインハルト演出)が初演され、「ザルツブルク音楽祭」(日本では長年「ザルツブルク音楽祭」としているが、むしろ「ザルツブルク祝祭」とした方が正しい)が開幕した。




休憩中の祝祭劇場前
 

1921年音楽の演目が追加され、初めて演奏会が、翌1922年にはオペラ公演が行われ、「ドン・ジョヴァンニ」などモーツァルトの4つのオペラが上演された(演奏はウィーン・フィルが担当、後にオペラ公演で忙しいウィーン・フィルに代わってベルリン・フィルなど他のオーケストラも音楽祭に参加するようになる)。1925年祝祭劇場が落成(現在のモ−ツァルト・ハウス、旧祝祭小劇場)、ワルターが指揮者として加わりオペラの演目も年々増加する(ワーグナーやヴェルディなど)。そして1934年にはトスカニーニが加わり戦前の黄金期となる。しかし1938年、オーストリアはナチス・ドイツに併合され、反ナチ(トスカニーニ)やユダヤ系(ラインハルトやワルター)の芸術家は一掃されてしまうこととなる。

 



戦後のザルツブルクをけん引した『帝王』カラヤン


大戦後は逆に戦時中に活躍した芸術家が活動停止処分を受け、街も空爆で破壊されていたにもかかわらず、1945年8月12日音楽祭は開催された。1947年にはフルトヴェングラー、ベーム、クレンペラーが活動を再開し、50年代にはフルトヴェングラー支配下で(54年まで)、再び黄金時代を迎える。1957年にカラヤンが芸術監督として復帰、1960年には祝祭大劇場の完成により新時代が始まることとなる。その当時ウィーン国立歌劇場、ミラノ・スカラ座、ベルリン・フィルに君臨し、音楽界の「帝王」と呼ばれていたカラヤンは大劇場をフルに活用し、コンサートばかりでなく、オペラも精力的にこなし(多くの作品で演出も自ら手がけた)、ザルツブルクでも確固たる地位を確立させた。一方ベームは、1963年に改築された祝祭小劇場を主な活躍の場に、モーツァルトやR.シュトラウスの作品を指揮し、多大な功績を残すこととなる。

今年は祝祭大劇場開場50周年の節目の年である。

 

 

 1960年の祝祭大劇場のこけら落としの作品、リヒャルト・シュトラウスの「ばらの騎士」



来週から当分の間、またもやこの連載を休載させていただきます。再開は8月16日(月)からとなります。なにとぞご了承ください

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