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特集〜プラハの春とチェコ事件から42年〜マタチッチの『わが祖国』

特集〜プラハの春とチェコ事件から42年〜
マタチッチの『わが祖国』

 





スメタナ:連作交響詩『わが祖国』全曲

ロブロ・フォン・マタチッチ(指揮)/NHK交響楽団

 

録音:1968912日、東京文化会館(NHK収録)

アルトゥス ALT092 (CD) オ−プン価格

 

 


歴史的事件「チェコ動乱」から生まれたマタチッチの激しい決意を感じる名演!

 

ここのところスメタナの『わが祖国』ばかり紹介しているが、もう1枚だけ紹介させて欲しいと思う。このCDはN響の名誉指揮者だった名指揮者ロブロ・フォン・マタチッチが1968年に自身の希望で公演が実現したという、いわく付きの『わが祖国』である。

マタチッチは1965年のスラヴ歌劇団で初来日し圧倒的な名演を披露。1966年にはN響に客演。以降1969年まで毎年欠かさずN響の指揮台に立ち、その巨大かつ濃厚な音楽で聴く者を圧倒し、その“マタチッチ旋風”とでも形容したい共演の数々はいまも語り草となっているほどである。

 1968年の9月の客演では、ブルックナ−の『第9交響曲』と『テ・デウム』(9月5・6日、第508回定期)と、この『わが祖国』全曲(9月12・13日、第509回定期)と2回の特別演奏会が予定されていた。この1968年はいわゆる“プラハの春”の民主化運動に端を発したチェコ民主化運動の真っ最中であり、同じくスラブ系の血を引くマタチッチにとってこのチェコでの“事件”は他人事でなかったのであろうし、マタチッチのチェコに対する『応援歌』のような気持ちでプログラミングされたのではないかと容易に想像がつく。

しかしながら、8月20日にワルシャワ条約機構軍(ソ連軍)の領土侵犯という最悪の事態を招いたいわゆる「チェコ動乱」は、この国と縁のある多くの芸術家たちを憤慨、かつ哀しませることとなったが、まさにマタチッチもそのひとり。練習の日にプラハのヴァ−ツラフ広場にソ連軍の戦車が侵入したというニュ−スが飛び込んでくるとマタチッチは烈火のごとく激高し、この暴挙に対する抗議と、チェコとその芸術文化に対する変わらぬ愛情を表明するため、この『わが祖国』の演奏を決意する。当日、マタチッチはプログラム誌にソ連軍の侵攻への抗議文とともに「この曲をチェコの国民のために演奏する」という内容の声明を挟み込んだそうである。

 演奏は当然のごとくマタチッチの気迫みなぎった演奏。特に後半2曲(第5曲「ターボル」と第6曲「ブラニーク」)にすべてが集約されたかのようだ。当時のN響としてはほとんど演奏もしたことなかったのではあるまいか?しかしながら気迫みなぎるマタチッチに引きずられたのか、持てる力以上のものを発揮した熱演となっている。当時の世相とあいまって聴き応えあるものだといえる。

 
| CD・DVDレビュ− | 10:24 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
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