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長期連載シリ−ズ  世界のオペラハウス 第30回

長期連載シリ−ズ  世界のオペラハウス第30回 (最終回)

第15章  ロンドンのオペラハウス

 

 

大英帝国の宝、ロイヤル・オペラハウス(コヴェント・ガーデン王立歌劇場)

 





ロンドンと言えば何といってもコヴェント・ガーデンと呼ばれる、ロイヤル・オペラハウス。この劇場の歴史は大変に古く、1732年に遡る。ごく初期のころにはバロック音楽の巨匠ヘンデルのオペラも数多く上演された。そして2度の大きな火事を経て、
現在存在する建築物は第三代目にあたり、1858年にマイヤベーヤの「ユグノー教徒」でオープンしたもので、ファザ−ドと玄関、客席はその当時のものが現存している。4階建ての円形観客席を有し、舞台の幅は12.20m、高さ14.80mである。観客席部分はイギリスの指定建造物となっている。歌劇場は1892年にロイヤル・オペラ・ハウスへと名称を変更した。オペラ上演と並行し、毎年夏と冬にオペラおよびバレエの公演が行われた。

 

1960年代に円形客席部分の拡張など小規模の改装が実施されていたが、根本的な大改装が必要であるとの意見が次第に強まっていた。1975年に当時の労働党政府は長期間におよぶ改装工事に使用するため隣接する土地を歌劇場へ与えた。しばらくの間は資金のめどが立たなかった(『イギリス病』ともいわれる長期の不況が原因)が、1995年には資金のめどが付き、翌1996年から2000年までの4年間を用いて大規模な改装工事に取りかかった。観客席以外の大部分および歌劇場に隣接する建物を取り壊し、全ての部分を大きく拡大され、新しい歌劇場は以前の倍にもおよぶ容積を有している。新歌劇場は以前と同様の馬蹄型観客席を有しているが、技術設備、リハーサル用設備、オフィス、教育用施設など新しい機能が盛り込まれた。地下にはリンブリ−・シアタ−と呼ばれる新しい劇場が設けられた。歌劇場に隣接しコヴェント・ガーデン・マーケットとして利用されていた旧フローラル・ホールも歌劇場の一部として取り込まれた。現時点ではヨーロッパにおける最も近代的な設備を誇る歌劇場となっている。こうして現在の最新設備の整った素晴らしい劇場へと生まれ変わった。広大な土地に、巨大な空間を持った豪華なホワイエ、レストランやバーの規模はおそらく世界一かと思われる。特にアンフィシアターと呼ばれる劇場内のレストランは、味もサービスも眺めも大変良く、お勧めである。

 




ここのオペラハウスを語る時にロイヤル・オペラとともに忘れてならないのは、同劇場を本拠地とするロイヤル・バレエのことである。パリ・オペラ座、モスクワのボリショイ・バレエ団とともに世界の三大バレエ団と呼ばれている。そして、熊川哲也、吉田都の出身バレエ団としても有名である。

 

劇場の造りは、4層の馬蹄形。1階席(平土間)とほとんど段差のない1層目。そして2層目、3層目が広がるが、ボックス席は数えるほどしかなく、各層の列ごとに段差のついたどの席からの良く見える構造である。そして最上階の4層目は20列もの急な段差を持つ造りになっており、上の方の席だと高所恐怖症の人には少々怖いかも知れない。ク−ベリックやショルティ、C.ディビスなどの著名な歴代音楽監督を有し、現在の音楽監督は、ハイティンクのあとを受けた新進気鋭のイタリア人指揮者、アントニオ・パッパーノ。オーケストラ、合唱、バレエ団、スタッフと劇場のレヴェルも高く、間違いなく世界の五指には入るであろう。

 




改装前はチケット保有者しか入ることはできなかったが、現在は開演の数時間前までは一般客にも公開され、ホワイエを歩いたり劇場レストランで昼食を楽しむことができる。バックステージ・ツアーに参加すれば、建物だけでなく練習するバレリーナの姿を見る機会もあるかもしれない。


*長らくお楽しみいただきました「世界のオペラハウス」は今回をもって最終回といたします。ご愛読いただきまして、誠にありがとうございました。

| 長期連載シリ−ズ 世界のオペラハウス | 12:23 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
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