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バイエルン州立歌劇場日本公演 『ロベルト・デヴェリュ−』を観る

バイエルン州立歌劇場日本公演 『ロベルト・デヴェリュ−』を観る

                        




バイエルン州立歌劇場の日本公演から、ドニゼッティの『ロベルト・デヴェリュー』を観る(10月1日 東京文化会館)。演出はクリストフ・ロイ、指揮はフリードリヒ・ハイダー。

 

作品の時代背景はエリザベス1世統治下のイギリス。「処女王」とも呼ばれ、ただ国を統治する事のみに人生を全身全霊に捧げた彼女が、唯一「女性」的内面を見せた臣下のロベルト・デヴェリューとの恋愛模様を描いているが、今回のプロダクションはそれを現代に、しかも設定を大手銀行に、エリザベス1世を「やり手」の女頭取に置き換えているところがクリストフ・ロイの大胆な発想だ!





ロイはエリザベスを、あたかも「鉄の女」と呼ばれたかつての女宰相、マーガレット・サッチャーともダブらせ(衣装のスーツ姿がいかにも彼女好み!)、より一層エリザベスの人生観を引き出すことに成功している。今流行りの「読み替え」演出でも、ここまで凝った深い洞察だと、こちらも感心しきりだ!

 

歌手は概ね好評。特にエリザベッタ(エリザベス)役のエディタ・グルベローヴァの迫真の演技と歌唱には脱帽だ!筆者は彼女のエリザベッタを1994年のストラスブールでの同役初挑戦からほとんどと言っていいほど折に触れて聴いてきたが、さすがに往時の完璧さは影を潜めたものの、逆に演技表現に凄みが増して、聴く者を「震撼」させるほどだ!特にエンディングの「狂乱の場」における彼女の『衝撃的シ−ン』(!)は歌・演技共にまさに圧巻の一言に尽きる。

 




実際、バイエルン州立歌劇場の合唱のメンバーに聞くと「グルベローヴァの今回の日本公演に対する意気込みが全く違う!彼女の歌をそばで見ていて、自分の歌うところを忘れるくらいに思わず引き込まれそうになる」と言っていた。まさに「彼女のための舞台」であり、彼女の日本での金字塔たり得る、堂々たるパフォーマンスを見せた。おそらく今回が日本でのオペラの舞台の最後になるであろう(来年のウィ−ン国立歌劇場日本公演のドニゼッティ『アンナ・ボレ−ナ』には同行しないと彼女は明言している)ステ−ジに、文字通り『有終の美』を飾ったものであった。

 




ロベルト役のロシア人、アレクセイ・ドルゴフは代役にも関わらず見事な歌唱。まだ若いので将来が期待できる。サラ役のソニア・ガナッシも揺れ動く心理を的確に表現していた。指揮のフリードリヒ・ハイダーのサポートも特筆される。決して一筋縄ではいかないこの作品を見事なタクトさばきで仕上げ、要所ではいい意味でドイツの歌劇場オーケストラらしからぬ、美しいベルカントの響きを紡ぎだしていた。

 

 

 

 
| コンサートレビュー | 19:53 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark | 昨年の記事
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