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クラシック専門 音楽マネジメント
2009.11.30 Monday
アドヴェント
昨日から降待節(アドヴェント)が始まった。いよいよ本格的なクリスマスシーズン到来である。
アドヴェントはクリスマスの直前の日曜日ら数えて4週間のことをいい、今年は11月29日が第1アドヴェント、翌週の日曜日を第2アドヴェント、以後第3アドヴェント、第4アドヴェントと続き、クリスマスとなる格好だ。 アドヴェントの声を聞くと人々はみんなソワソワし始める。ツリーを飾り、プレゼントを選び、今年はどんなことをしようか考えたり、子どもたちはいろんなイベントがあったりで誠に忙しい。 まぁ、日本は違った意味で年末は忙しいけど。 2009.11.30 Monday
ルクセンブルク伯爵
午後7時よりフォルクスオーパーで、レハールの喜歌劇「ルクセンブルク伯爵」を観る。
なんと今日3演目! 前のコンサート終演が18時6分、地下鉄と市電を乗り継いでフォルクスオーパーに着いたのが18時34分、ウィーンがコンパクトな街だからできることだ。 このオペレッタ、レハールの代表作であるのは間違いないのだが、あまり上演されない。というのも、音楽をきちんと書いている(しかも少々オペラティックに)せいか普段にましてオペレッタ歌手には負担が大きいこと、そしてそのように苦心しているわりにはそのように伝わらず、客受けしない。言うなればやった者損のような傾向にあるからだと思う。それなら「こうもり」や「メリー・ウィドゥ」のほうが反応がいいからやりたがるのも無理はない。 そんな訳で初めて観ることになったが、そんな事情もあってか客の入りもイマイチだった。 しかしながら舞台は面白かったし、正直楽しめた。バージル役のグラトシュマイヤーが芸達者ぶりを発揮していた。 2009.11.30 Monday
ユロフスキ指揮/ トーンキュンストラー管
午後4時より同じく楽友協会にて、ミヒャエル・ユロフスキ指揮のトーンキュンストラー管弦楽団の演奏会を聴く。
曲目は、グリンカの歌劇「ルスランとリュドミラ」序曲、プロコフィエフのピアノ協奏曲第2番、ドヴォルザークの交響曲第8番の3曲。 トーンキュンストラー管は、元々はウィーンのオーケストラだったのだが、現在はウィーンから車で1時間ほどのサンクトペルテンという街に本拠を移している。たが、伝統的に楽友協会での定期シリーズを持っており、ウィーンでも人気が高いオーケストラだ。 ピアニストのAlexander Markovichは、ロシアの中堅巨漢奏者。あれだけ大きなスタインウェイのフルコンサート用グランドピアノを、何度もグラグラと揺らすくらいの迫力に圧倒。 後半のドヴォルザークは、伝統的な演奏で落ち着いて聴けた。フルートが情感たっぷりのソロを聴かせて秀演。 この旅最後の楽友協会なので、お世話になったガルデローベ(クローク)のおばさんと相棒のお姉ちゃんに感謝と別れの挨拶をする。彼女との出会いは今から12年前の1997年、ちょうど今日と同じ1日3回の公演がいずれも楽友協会であった時、3度目の公演の際に「ずっと置いときゃイイのに!」と言われ、以来私には預かり札を渡してもらえなくなった。 この場を借りてもう一度、おばさん、お姉ちゃん、ありがとう!また次回もよろしく! 2009.11.29 Sunday
キタエンコ指揮/ ウィーン響
29日、午前11時より楽友協会にて、ドミトリー・キタエンコ指揮のウィーン交響楽団の演奏会を聴く。
何でも今日はチャリティーコンサートとかで、開演前に10分ほどこの主旨について演説があった後、いよいよ指揮者のキタエンコ登場。 1曲目は、ウェーバーの歌劇「オベロン」序曲、続いてヴァイオリニストのMikhail Ovrutskyをソリストにメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲を演奏。 ここでプログラムでは休憩のはずが、オーケストラが引っ込まない。すると指揮者と別のソリストが出てくるではないか。 それはなんとニール・シコフ!彼がプログラムにない「ホフマン物語」のアリアを歌うと場内は大喝采となる。ここでやっと休憩。時計はすでに12時半になろうとしている。 後半は、漫談のように笑わせてくれる朗読に続いて、オーケストラが再び登場。プロコフィエフの「ピーターと狼」を演奏。終演したのは1時半をとっくに過ぎていた。 2009.11.29 Sunday
神々の黄昏
28日、国立歌劇場でリング・サイクル最終日のワーグナーの「神々の黄昏」を観る。
演出は最後まで何を主張したいか解らぬままに終わったが、ところどころで見るべき発想があったことは否定しない。 ただ、こんなもんなら演奏会形式のほうが音楽に集中できるというのが私の本音である。 歌手はジークフリート役のステファン・グールド、アルベリヒ役のトマシュ・コニツニー、バーゲン役のクルト・リドル(彼は前回1993年の新演出でも同役を歌っていた)。 しかし、なんといっても今回の最大の収穫はワルトラウテ役のエリーザベト・クルマンである。まだ決して大きな役ではないが、上から下まで不足なく、しかものびのあるいい声が出ていた。主役級以外では最大級の賛辞を受けるのも頷ける出来だった。将来が楽しみな新星がまたひとり誕生だ。 指揮のウェルザー=メストは「ラインの黄金」以降、徐々にオーケストラを鳴らすようになってきたものの、いかんせん私に言わせると、音に厚みが足りない。このやり方が彼のペース配分なのだろうか?そうだとすれば今回のサイクルは彼のペース配分失敗と言わざるを得ない。なぜならフィナーレの一番大事なところで、こともあろうに失速してしまったからだ。これでは音楽的には何のための4日間だったのか?と問いかけたくなる。すべてを台無しにした瞬間と言っていい大失態を演じたのだ。 だが、ウィーンの聴衆は彼に誰よりも最大級の賛辞をを贈っている。同胞を判官びいきするのも結構であるが、それならまずは20年前にアバドに対して行った行為(と言っても行為そのものは正しかったのだが)に対する充分な自己批判をしてからにしてほしいものだ。 総じて、私見を申し上げると、今回のウィーンのリングは、演出的にも音楽的にも見るべきものは乏しく、今後このコンビで上演する以上、観る必要のないプロダクションだというのが結論である。 2009.11.29 Sunday
クリスマス市
ウィーンのクリスマス市はこのところ有名になりつつあり、ニュルンベルクやドレスデンと並んで観光客の人気を呼んでいる。市内の至るところに市が立ち、町中がイルミネーションの光に包まれる。そんな雰囲気が人を誘うのかもしれない。 町のイルミネーションの点灯式は週末まで待たなくてはならないが、クリスマス市の方はひと足早く始まっている。 ウィーンの人は待ちかねたように市に集まり、綿菓子やグリューワインを美味しそうにいただいている。それはちょうど日本の縁日の光景と重なりあうだろうか。 新しい何かを予感し、その期待をクリスマスというキリスト教最大のお祭りに重ねているのかもしれない。 と、勿体ぶった理屈抜きに、純粋に楽しんでいるウィーンっ子たちであった。 2009.11.28 Saturday
ティーレマンTV コンサート第2 日
27日、24日に引き続き、ティーレマン指揮のウィーンフィルの映像収録用のコンサートを楽友協会で聴く。 24日は舞台上にカメラ4台(上手に2台、下手に1台、指揮者前に1台)平土間左右に1台ずつ、バルコン奥に1台、それに立ち見席の所に1台の計8台で撮っていたが、今日も同じ配置だ。 第8交響曲は力みがとれた秀演。エグモント序曲は逆にドライブの利いた演奏で今回の4公演の中でも最高の出来。こういった曲こそ彼の真骨頂といったところ。 後半の第7交響曲は推進力がますます高まって、聴く者はもちろん、弾く者まで興奮を押さえきれない様子。当然終わった後の圧倒的なブラボーの声、声、声。 誰もいなくなった舞台へティーレマンが呼び出されること、異例中の異例で3回。すべてが興奮状態のカタルシスのなかで終わったベートーヴェン・ツィクルスの第3弾であった。 2009.11.28 Saturday
友人と午後のお茶
午後、国立歌劇場近くのカフェで友人と会う。
彼女、もう20年近くの友人で、たぶん一番古いウィーンの友人ということになるだろうか。 はじめは留学から、その後こちらで職を得て、今はオーストリア人男性と結婚している。 これがなんと、その相手の男性がこともあろうにウィーンフィルの楽器係として働いているから、はじめて聞いたときはビックリした。 私と彼とは残念ながら1回もお会いしたことがないのだが、そのふたりの共通の知人(もちろんウィーンフィルのメンバー)が多数存在している事実に不思議な気持ちだ。 彼女の話に戻そう。最初の出会いは確か1992年だったろうか?場所は国立歌劇場の立ち見席。あの頃はお互いに若かった。連日足繁く通う立ち見の列に同胞がいるのだから、自然と話すようになって、いつしかまわりの友人たちも巻き込んで、立ち見の一大勢力(?)を形成したのだった。 そんな昔話から音楽のこと、家庭のことなど、あっという間に3時間の他愛のない話に花が咲いたひとときだった。 ご主人から今月発表されたばかりの来年のザルツブルク音楽祭のプログラムをいただいた。感謝! 2009.11.27 Friday
友人と夕食
26日、今日は夜に10年来のお付き合いのある友人(とは言っても人生の大先輩)と夕食を一緒にしました。 この方は40年ほど前に単身ウィーンに渡り、以来ピアノ調律師としてリヒテルやグルダをはじめとするピアニストの調律から、ウィーンフィルのメンバーの自宅のピアノの調律までこなし、ウィーンの音楽界で知らぬものなしと言われた方です。 数年前に第一線を退いてからは、ウィーンの自宅と郊外の別荘を行ったり来たりしながらの生活を送られています。 場所はいつものとおりバルカン料理のレストラン。大皿料理が有名なところですが、今日はふたりともウィーン料理にしました。音楽の話からプライベートなことまでいろんな話をしました。年の差は親子ほど(失礼!)離れているものの、共通の価値観がその差を埋めているように私は感じています。 そんなわけで、ウィーン滞在中の心のオアシスのように私に新たな発見と心の安らぎを与えてくれるひとときでした。 2009.11.26 Thursday
ジークフリート
25日、夜は国立歌劇場でワーグナーの「ジークフリート」を観る。 オーケストラは「ワルキューレ」の時よりもさらに鳴って、全開モード。やれば出来るじゃん!ウェルザー=メスト!最初からちゃんとやれよ。 歌手はジークフリート役のステファン・グールドが最高。ブリュンヒルデ役は「ワルキューレ」の時にジークリンデを歌ったニーナ・シュテンメ、今日は第3幕後半からの登場で余裕たっぷり。28日の「神々の黄昏」では頑張って欲しいもの。さすらい人(実はヴォータン)役のウシタロも良かった。 リング・サイクルも残すところ28日の神々の黄昏だけとなった。エンディングがどうなるのか楽しみだ。
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