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| - | | - | - | pookmark | 昨年の記事
ザルツブルクに移動
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31日、ミュンヘンでの滞在を終えて、今日からザルツブルクに移動。1時間あまりの列車の旅だ。

思えば、今回の出張日程も半分を消化した。残りは1週間あまりになった。

ミュンヘンを発つ前に、どうしてもやっておきたいこと。それはミュンヘン名物、白ソーセージを食べることだ。行きつけのヴァイセス・ブロイハウスに出向き、白ソーセージとヴァイスビアというゴールデン・コンビ、こちらの人はこの組み合わせを「白ソーセージの朝食」と言っている。まるではんぺんのような口触りが何とも言えない。何度食べても飽きない味だ。

次回この白ソーセージを食べることができるのは何時だろうかと想いを馳せながら、車中の人となった。
| 社長の海外出張日記 | 18:22 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark | 昨年の記事
愛の妙薬
30日、19時30分からバイエルン州立歌劇場にて、ドニゼッティの歌劇「愛の妙薬」を観る。

今夜のお目当てはやはりアディーナ役のニーノ・マチャイゼ!私にとって彼女の舞台は初体験だが、その期待を裏切らない素晴らしい歌唱であった。声がストレートに伸び、決して叫ばない、正統派のベルカント歌いになるであろうと感じた。彼女の歌をこれからも注視していきたい。

もうひとり、ネモリーノ役のポレンザーニはもう来日を重ねているため、実際に聴いたことのある方もいらっしゃるだろう。少し線の細さを感じなくはないが、端正な歌唱は実に好感が持てる。将来が楽しみな歌手である。その他の歌手陣も概ね好評であった。


演出はダヴィット・ベッシュ。設定を中東の砂漠にある宿営地におきかえたのであろうかと思われる舞台だ。そうなるとベルコーレはさしずめ部隊を率いる小隊長か?ドルカマーラは不思議な乗り物に乗ってやって来た異邦人?どちらにしろ彼はいかがわしい人物だ。

設定はやや難もあるが、オペラ・ブッファ路線を逸脱することなく、指揮のジャスティン・ブラウンの好サポートもあり、むしろ観ていて愉しい舞台に終始している。
| コンサートレビュー | 07:42 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark | 昨年の記事
友人宅にご訪問
29日、お昼前に当地の友人宅に招かれ、訪問する。もうかれこれ15年来の友人だ。今ではご両親も含めて交遊関係が続いている。

ミュンヘン中心部からSバーンで約30分、ミュンヘン北西部の閑静な住宅地に自宅がある。最寄り駅で友人が待ってくれている。約1年ぶりの再会、ふたりで歩いて自宅へ。自宅ではご両親が待ち構えていてくれた。

居間に通されたら早速ゼクトで乾杯。その後1時間あまりお互いの近況報告を行う。その後レストランで昼食、場所をカフェに移動して過ごす。

自宅に戻って、デザートを食べながら心地よい午後を過ごしたあと、名残惜しいが、お暇の時間。再び友人が最寄り駅まで送ってくれて、ミュンヘン市内へと戻る。
| 社長の海外出張日記 | 00:18 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark | 昨年の記事
カプレッティとモンテッキ
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29日、19時からバイエルン州立歌劇場にて、ベッリーニの歌劇「カプレッティとモンテッキ」を観る。

このオペラ、ロメオとジュリエットを原作としているが、バルコニーは出てこない。私にとっては1988年のミラノ・スカラ座の来日公演(これが日本初演だった)以来の観劇となった。

この日はロメオ役のカサローヴァと、ジュリエット役のシウリナが大健闘、結果として素晴らしい舞台となった。

演出はボザード。私には何を表現したいのかさっぱり解らなかったが、6つの場面に、4つの装置を作るなんて(それも私から見れば意味不明な)、前近代的な物量作戦(その代表はゼッフィレッリ)と、近年の抽象的な舞台手法が悪い意味でミックスしたように見える。こんな結果ではどうしても演出料泥棒と言いたいところ。

指揮者のアベルはここのところベルカント物で飛ぶ鳥落とす勢いであるが、これまた意味不明。10年前にミュンヘンでベルカント物と言えばヴィオッティ(その前はパタネ!)と相場が決まっていて、どの公演も素晴らしい指揮を見せてくれていたが、今ではそれが懐かしくなるような一夜だった。
| コンサートレビュー | 17:31 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark | 昨年の記事
ホーフブロイハウス
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午後は久しぶりにホーフブロイハウスに立ち寄る。

ここは言わずと知れた、世界的に有名なビアホール。その名のとおり、その昔は王室ビール醸造所として、16世紀までさかのぼる由緒正しきビアホールなのだ。

広大なスペース(まるで体育館のよう)に木の大きなテーブルと椅子がズラリと並ぶ姿はまさに圧巻で、これがまたいつ行ってもほとんどがふさがっている状態なのだから驚きだ。

ここではマース(1リットル)のビールしかなく(言えば小さいのを出してくれるのかも…)それを飲んで、ホテルに戻る。
| 社長の海外出張日記 | 23:26 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark | 昨年の記事
ダッハウ強制収容所
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29日、この日は特段の予定がないため、少し遠出して、ミュンヘン郊外のダッハウにある強制収容所跡に行ってみる。

ここはナチスがドイツで最初に作った強制収容所で、当初は宗教上、思想上、政治上の問題のある人を収容していたが、やがてユダヤ人も収容され、12年間に20万人あまりがこの収容所に入れられ、そのうち4万人以上がなくなっている。

かつての管理棟が記念館として、囚人棟が2棟復元されている。

こんな凄惨な現場を後世に伝え、二度とこのような体験をしてはならぬという追悼の気持ちを強くしたのであった。
| 社長の海外出張日記 | 22:55 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark | 昨年の記事
室内楽コンサート
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28日、20時からキュヴィリエ劇場にて、室内楽コンサートを聴く。演奏はバイエルン州立管弦楽団の8人のホルン奏者(他にエキストラが2名加わる)たちによるもの。

このキュヴィリエ劇場は、バイエルン国王家のヴィッテルスバッハ家の宮廷劇場として、建築家キュヴィリエの設計のもと建てられた。客席数500ほどのロココ風の劇場としてヨーロッパ内屈指の美しさで知られている。モーツァルトはこの劇場のために歌劇「イドメネオ」を作曲、自ら初演した劇場でもある。

第二次世界大戦中、そのあまりに美しい劇場を爆撃から守るために密かに内部を解体し、郊外の安全な防空壕に保管した(実際、劇場のあったレジデンツ(王宮)周辺もご多分にもれず、空襲でかなりの被害を受けている)ものの、その関係者が全員戦争で亡くなったため、劇場の存在を知られず(ミュンヘン市民の誰もが、キュヴィリエ劇場は爆撃で焼失してしまったと思っていた)、劇場のあったところには別の建物が建てられ、その後キュヴィリエ劇場が発見され、王宮内の別の所に復元された、そういった数奇な道を歩んだ劇場でもある。復元後は室内楽や歌曲のコンサート会場として使用していたが、2000年になって大改修工事が行われ、本来のオペラ上演が可能となった。

少し前置きが長くなったが、コンサートはバロック物から、現代作品まで、アルペン・ホルンも飛び出し、多彩なプログラムが並んだ。

後半は彼らが日頃親しんでいるオペラ作品から、ワーグナーの歌劇「ローエングリン」と、ヴェルディの歌劇「アイーダ」のなかから、パラフレーズ形式に演奏したが、これが一番聴き応えがあった。なかなかホルンだけのアンサンブルというのは聴くことがないので、貴重かつ楽しい2時間であった。
| コンサートレビュー | 14:06 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark | 昨年の記事
お客様、ミュンヘンにご到着
今日のミュンヘン着17時の全日空機で日本からお客様が到着する。私はミュンヘン空港までお出迎え。

私のフライトがそうだったように、今日のフライトも1時間近く早く到着するという情報を得たので、早めに空港へと向かう。

ミュンヘン市内は晴れ渡っていたが、空港に近づくと急に雲行きが怪しくなり、到着する頃にはとうとう雨が落ちてきはじめた。

お客様とは到着ロビーにて無事に落ち合うことができ、Sバーンでミュンヘン市内へ移動する。
| 社長の海外出張日記 | 00:45 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark | 昨年の記事
緊急ミーティング
28日、突如クラインクネヒト氏から呼び出しがあり、緊急ミーティングを行う。詳しい内容は明らかにできないが、急を要する案件だけに、各人が出来る限りの手を尽くすことで合意した。

ただでさえこちらは来月のバンコクのコンサートが急に決まって、その準備に追われているときでそれどころではないのだが、出来ることを最善を尽くす他よりないだろう。
| 社長の海外出張日記 | 19:51 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
トリスタンとイゾルデ
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27日、16時よりバイエルン州立歌劇場で、ワーグナーの楽劇「トリスタンとイゾルデ」を観る。ペーター・コンヴィチュニーの良くも悪くも捻りが効いたプロダクション。私がこのプロダクションを観るのは今回が2度目。

まず歌手陣から。総じて水準以上。特に良かったのがクルヴェナール役のアラン・ヘルド、マルケ王役のルネ・パペ、そして題名役のニーナ・シュテンメ。パペはかれこれ20年以上聴いてきたが、今夜の歌唱が最もよかったと思う。シュテンメのイゾルデは、それこそ2005年のバイロイト音楽祭での同役以来、評価が定まっているが、私が彼女のイゾルデを聴くのは今回が初。印象としては、はじめはならし運転気味でスタートしたものの、徐々に上げてゆき、第1幕のフィナーレくらいからエンジン全開で、そのまま愛の死まで突き進んだ感じ。

指揮はバイエルン州立歌劇場音楽総監督のケント・ナガノ。でもこの人のドイツ・オペラは私には合わないと断言できる。ちょうどクラウディオ・アバドのそれを聴いたときの感覚と同じで、サラサラッと表面だけをなぞった演奏の感じを受けるのだ。ドイツ・オペラには、しっかりと腰の座った、底深い重厚感が必要だと思うのだが…。そういうものが受けない時代になっているのかも知れない。

コンヴィチュニーの演出は我々に深く考えさせる演出だ。その中には一見スキャンダラスな手法である意味聴衆を焚き付けておいて、後でよくよく考えさせられるような、聴衆も単なる傍観者ではなく、主観的にならざるを得ない舞台を作り上げる人だ。この作品もそういった類いのひとつであり、実に奥が深い。全編を劇中劇として扱った舞台は様々な演出上の仕掛けが施されていて、実に奥深い。謎が解明されたところ、さらに謎めいたところなど、考えれば考えるほど夜も眠れなくなってしまいそうな舞台だった。

終演後のカーテンコールでプレミエでもないのにコンヴィチュニーが現れて、拍手と歓声、そしてわずかながらブーイングが飛んでいた。新演出から随分時間がたったというのに、いまだ色褪せないプロダクションである。
| コンサートレビュー | 06:49 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |