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クラシック専門 音楽マネジメント
2012.10.30 Tuesday
ショパン:ピアノ協奏曲第2番ほか ブニアティシヴィリ(Pf)&P.ヤルヴィ/パリ管
ショパン:ピアノ協奏曲第2番ほか ブニアティシヴィリ(Pf)&P.ヤルヴィ/パリ管
ワルツ第7番嬰ハ短調 op.64-2 ピアノ・ソナタ第2番変ロ短調 op.35『葬送』 バラード第4番ヘ短調 op.52 ピアノ協奏曲第2番ヘ短調 op.21(*) マズルカ第13番イ短調 op.17-4 カティア・ブニアティシヴィリ(ピアノ) パリ管弦楽団(*) パーヴォ・ヤルヴィ(指揮 *) ソニ−ミュ−ジック CD SICC1556 ¥2,520 アルゲリッチも認めた才能!美貌のピアニスト、カティア・ブニアティシヴィリ ソニー・クラシカルからの注目の第二弾は待望のショパン 数多くのすぐれた音楽家を輩出してきた国、グルジアから彗星のように登場したカティア・ブニアティシヴィリ。日本では「知る人ぞ知る」存在だが、欧米では驚異的かつ賞賛に値する若手アーティストであって、未来のピアノの巨匠のひとりと見なされている。まだ20代前半という若さながら、マルタ・アルゲリッチやギドン・クレーメル、パーヴォ・ヤルヴィといった偉大なアーティストから惜しみない賞賛を送られたカティア・ブニアティシヴィリは、2011年にソニー・クラシカルと専属契約を結び、同年春に生誕200年を祝うフランツ・リストの作品集で華麗にデビューした逸材。 ブニティアシヴィリは1987年グルジアのトビリシ生まれ。2003年ホロヴィッツ国際ピアノ・コンクール優勝、2008年アルトゥール・ルービンシュタイン国際ピアノ・コンクールで第3位という経歴を持ち、現在はウィーンでマイセンベルクに師事しているとのこと。クレーメルのお眼鏡にかなってロッケンハウスなどで度々共演している他、彼女はアルゲリッチの一押しピアニストとして、ルガーノの音楽祭などでもたびたび共演している。 そのカティア・ブニアティシヴィリの新盤、セカンド・アルバムは、オール・ショパン・プログラムによる、日本人好みの1枚となっている。協奏曲では最近彼女との共演のとても多いパーヴォ・ヤルヴィが指揮をし、手兵パリ管が伴奏をしている。ブニアティシヴィリはデビュー当時からショパンをよく取り上げていて、特にピアノ・ソナタ第2番やバラードは頻繁にプログラムに載せているので、いわば『手の内に入った作品』といえる。このブニアティシヴィリのピアノの音は美しい、ため息が出るくらいに美しい。どんなに繊細な弱音になっても、ほとんど聴こえるか聴こえないかというくらいにまで抑えられた弱音で、とことん内面に沈潜していく・・・。響きが痩せることは決してなく、潤いと豊かな質感が感じられるのだ。ワルツやバラード、有名な『葬送ソナタ』にそれが感じられる。それは彼女が生まれ持ったセンスであり、その感性の豊かさには驚嘆させられる。それでいて若い頃のアルゲリッチを思わせるような爆発的なところも併せ持っているから、聴き手は彼女の『魔術』に引き込まれてゆく。これこそがショパンの音楽の真髄だと言わんばかりに・・・。そしてそれは気鋭の指揮者パーヴォ・ヤルヴィ指揮パリ管との共演によるピアノ協奏曲第2番でも如何なく発揮されている。 ブニアティシヴィリの「今」を反映したショパンに、私は共感したのだ。特にアルバムの最後に収められたマズルカなど、本当に切なくて、ある意味「メランコリック」な、ショパンの「暗部」に焦点を当てた演奏は、彼女の今後を見極めるうえでとても印象的な演奏だ。ブニアティシヴィリは10月末から11月頭にかけて、クレーメルらと共に来日し、コンチェルトや室内楽、リサイタルを披露するという。楽しみな逸材誕生といったところか。彼女の叙情性やテクニックを味わうに持って来いの1枚、ぜひ一度聴いてもらいたいものである。 2012.10.29 Monday
欧州クラシック通信(2012.10.29.)
ドイツの作曲家ハンス・ウェルナー・ヘンツェ死去
ヘンツェは、1926年、ドイツ西部ギュータースロー生まれ。12歳から独学で作曲を始め、ドイツ国内の音楽学校で学んだ。途中2年間兵役にもついた。戦後は正規の音楽教育を受け、46年に「室内協奏曲」で脚光を浴びた。国際的にも評価が高まった53年、スタイルを限定しない自由な音楽を主張してイタリアに移住。交響曲やオペラのほか、バレエ音楽なども作曲した。「新古典的」といわれる様式を開花させた。代表作は第10番まである交響曲のほか、オペラ「鹿の王」「バッカスの巫女」「孤独通り」など。特に「若い恋人たちへのエレジー」など現代オペラで第一人者とされた。また社会的問題意識の強い作曲家としての評価も高い。反戦運動の盛り上がった60年代には政治的メッセージが強まり、左翼思想の影響を強く受け、69〜70年はキューバに滞在した。キューバ革命の立役者チェ・ゲバラにささげる曲を作ったこともある。 三島由紀夫原作のオペラ「午後の曳航(えいこう)」は日本でもよく知られる。今月20日にベルリン・ドイツ・オペラで新作「ある劇場のための序曲」が初演されるなど、現役で活動を続けていた。文化・芸術の発展に貢献した人を顕彰する高松宮殿下記念世界文化賞(音楽部門)を2000年に受賞した。 文:三宅坂 幸太郎(音楽ジャ−ナリスト) 2012.10.26 Friday
大阪交響楽団演奏会 12月に高知県内で2公演開催決定!
大阪交響楽団演奏会 12月に高知県内で2公演開催決定!
大阪交響楽団は1980年創立。楽団代表・敷島博子が『聴くものも、演奏するものも満足できる音楽を!』をモットーに、いつも聴衆を“熱く”感動させるその演奏は、「魂の叫び」「情熱の音」であると評されている、大阪、いや関西を代表するオ−ケストラだ。近年は知られざる名曲を発掘する『ディスカヴァリ−・クラシックシリ−ズ』を意欲的に行い、2009年には文化庁芸術祭「芸術祭大賞」を受賞している。また公益財団法人ロームミュージック ファンデーションの助成により毎年CD録音を実施している。 さて、今回のプログラムはいずれも名曲中の名曲ばかり。まず前半は『ピアノの詩人』と称され、現在もなお人気の衰えないショパンのピアノ協奏曲第1番。溢れるような爽やかな詩情、甘美な感傷等、聴く人を惹きつけてやまない魅力的な楽想に満ちた作品だ。かわって後半は『楽聖』ベ−ト−ヴェンの交響曲第6番『田園』。ベートーヴェン自身が『田園』というタイトルを付けたもので、当時住んでいたウィーン郊外のハイリゲンシュタットの初夏の情景を描いた曲で、田園風景が目に浮かぶような非常に絵画的な曲だ。 指揮はパリ在住の佐藤俊太郎。彼はイギリス室内管弦楽団のアソシエート・コンダクターや、フィンランドのクオピオ交響楽団首席指揮者などを務め、これまでに、ロンドン・フィル、フィルハーモニア管、ヘルシンキ・フィル、フィンランド放送響、タピオラ・シンフォニエッタ、ラハティ響、オランダ放送響、 ボストン室内管など数多くのオーケストラに客演を重ねている。日本でも札響、日本フィル、新日本フィル、読売日響、大阪フィル、大阪響、京都市響などに客演。 ズッカーマン、デュメイ、パウク、ナイジェル・ケネディ、マイスキー、サラ・チャン、バーバラ・ヘンドリックスなど著名なソリストとのと協演も重ねた実力派だ。また2003年母校王立音楽院とエリザベス女王からこれまでの活躍に対して表彰を受け、王立音楽院会員(ARAM)の称号を与えられた方だ。ピアノは近藤嘉宏。世界的ピアニスト、ゲルハルト・オピッツ氏のもとで研鑽を積み、1992年ミュンヘン交響楽団との共演でデビュー、今、もっとも注目を集めているクラシック・ピアニストで、高い人気を誇る。端正な演奏が人気の秘密で、その甘いルックスの中に、ピアニストとしてとても硬派な演奏スタイルを持つ。 そしてなんといってもこの公演、入場料が一般3,000円、小・中・高生はなんと1,500円!(当日は各500円増)で聴けることです。オ−ケストラの演奏会がこの低価格というのには訳があって、この公演は『宝くじコンサ−ト』として、宝くじの収益金の一部を利用して、ひろく文化の普及のために行われている事業なのです。こんなにも低価格で本物の音楽を聴けるこの機会にぜひ体験していただきたいですね。詳細は下記のとおりです。さあ、クラシックの名曲に酔いしれましょう。
宝くじコンサ−ト 大阪交響楽団演奏会 【須崎市公演】 公演日 2012年12月16日(日) 14時開演 (13時30分開場、 16時終演予定) 会 場 須崎市立市民文化会館 主 催 須崎市、高知県、(財)自治総合センタ− 後 援 NHK高知放送局、(財)NHKサ−ビスセンタ− 問 合 須崎市立市民文化会館(0889)43-2911 【四万十市公演】 公演日 2012年12月17日(月) 19時開演 (18時30分開場、 21時終演予定) 会 場 四万十市立文化センタ− 主 催 四万十市、四万十市教育委員会、高知県、(財)自治総合センタ− 後 援 高知新聞社、朝日新聞高知総局、毎日新聞高知支局、 読売新聞高知支局、産経新聞社高知支局、 日本経済新聞社高知支局、RKC高知放送、KUTVテレビ高知、 KSSさんさんテレビ、エフエム高知、NHK高松放送局、 (財)NHKサ−ビスセンタ− 問 合 四万十市生涯学習課(0880)34-7311 曲 目 ショパン:ピアノ協奏曲第1番ホ短調 op.11 ベ−ト−ヴェン:交響曲第6番ヘ長調 op.68 『田園』 出 演 管弦楽:大阪交響楽団 指揮:佐藤 俊太郎 ピアノ:近藤 嘉宏 入場料 一般:3,000円、 高校生以下:1,500円(全席自由) 2012.10.26 Friday
メンデルスゾーン:ヴァイオリンとピアノのための協奏曲、他
メンデルスゾーン:ヴァイオリンとピアノのための協奏曲、他
ヴァイオリンとピアノのための協奏曲ニ短調 ヴァイオリン協奏曲ニ短調 ギドン・クレーメル(ヴァイオリン) マルタ・アルゲリッチ(ピアノ) オルフェウス室内管弦楽団 録音:1988年5月、チューリヒ(デジタル) ユニバ−サルミュ−ジック(ドイツグラモフォン) CD UCCG4332 ¥1,200 ギドン・クレーメル&マルタ・アルゲリッチ メンデルスゾーンの若書きの協奏曲 メンデルスゾーン生誕200年記念企画として2009年に大幅なプライス・ダウンにて発売されたCD。しかもメンデルスゾーン若書きの作品“ヴァイオリン、ピアノのための協奏曲ニ短調”と、“ヴァイオリン協奏曲ニ短調”を収録したアルバム。どちらもメンデルスゾーンがローティーンの頃に作曲した協奏曲で、貴重な録音。独奏にクレーメルとアルゲリッチという希代の名手を起用し、オーケストラ・パートは指揮者なしで有名なオルフェウス室内管弦楽団が務めるという豪華さ。 バックが管弦楽ではなく弦楽合奏のためか、超名曲・ホ短調ヴァイオリン協奏曲の陰で、習作扱いで冷飯を食らわされがちの、隠れた名作2曲。ありそうで実は例の少ないヴァイオリンとピアノのための二重協奏曲は、ほどよい哀愁と感傷の匂いが漂う中、両ソロ楽器が名人芸の火花を散らす華麗でカッコいい曲。ニ短調のヴァイオリン協奏曲も同様に情感と華やかさに溢れる、聴きごたえのある曲想を持っている。 この二人のソリストの特徴だが、表現意欲に溢れ、雄弁な語りかけもすばらしい。欲を言えば、この作品の持つ「青臭さ」を引き出してくれると良かったのに。この曲の本質はもっと素朴なところにあって、それがまた爽やかなチャームポイントとなっているのだから・・・。まぁ、どちらにしろ天才少年だったメンデルスゾーンの楽才がほとばしる新鮮なアルバムだし、そのメンデルスゾーンの若書きの協奏曲を録音に残してくれたことに感謝したい1枚。 2012.10.24 Wednesday
欧州クラシック通信(2012.10.24.)
次回のウィ−ン国立歌劇場日本公演
この公演には現地オ−ストリアのプレスも同行しており、連日にわたり日本公演の模様をレポ−トしている。そこで「現地発」の情報として次回の来日公演に言及した記事が早くも掲載されている。それによると、次回は2016年を予定しているようで、演目はシュトラウスの『ばらの騎士』と、ワ−グナ−の作品を予定している模様だ。上演作品が2本になるのか、あるいはまだ演目未定の作品があるのかは定かではない。また、これらの情報は日本側主催者からの正式なものではないようで、ウィーン国立歌劇場サイドからの情報と思われる。当然のことながら、ここで明らかになった演目は変更になる可能性があることをご承知いただきたい。 文:三宅坂 幸太郎(音楽ジャ−ナリスト) 2012.10.23 Tuesday
大阪の新フェスティバルホール 来春リニュ−アル
大阪の新フェスティバルホール 来春リニュ−アル
しかしながら、建物の老朽化を理由に、2008年12月をもって一時閉鎖し、2009年3月から解体・新築工事を開始、同じく大阪の中之島に建設を進めていた「中之島フェスティバルタワー」がこの10月末に竣工。この37階建ての高層ビルには、オフィス、レストランなど商業施設が入り、4階から8階に新「フェスティバルホール」がオープンする。同ホールは客席数2700(旧・ホールと同一)という国内最大規模を誇り、また「クリアで艶のある」音響設計に広いステージと、オペラの上演も可能な充実した舞台機構を持ち、まさに関西地区の“音楽の殿堂”にふさわしいつくりである。 開業式典は2013年4月3日。つづいて、第51回大阪国際フェスティバルの一環でもある豪華なオープニング公演が、4月10日よりスタートする。内容は次の通り。 フェニーチェ歌劇場来日公演 4/10(水) 19:00 ガラ・コンサート 4/11(木) 18:30 ヴェルディ《オテロ》 4/13(土) 14:30 特別コンサート 巨匠チョン・ミョンフン指揮で3公演を予定。特別コンサートも《リゴレット》第3幕と《椿姫》第2幕を演奏会形式で行うもので、2013年のヴェルディ・イヤーにふさわしいプログラムとなっている。 ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団 4/16(火) 19:00 鬼才ロリン・マゼール指揮で、来年生誕200周年を迎えるワーグナーの《タンホイザー》序曲〜ヴェヌスベルクの音楽、《トリスタンとイゾルデ》前奏曲と「愛の死」、そしてブルックナーの交響曲第3番という、オーケストラ・ファン垂涎の重量級演目が魅力。 大阪フィルハーモニー交響楽団 4/26(金) 19:00 世界的に活躍中の指揮者、大植英次がタクトをとってマーラーの交響曲第2番「復活」を演奏する。大植は2003年に大阪フィルの音楽監督に就任し、現在は桂冠指揮者のポストにある。独唱はスザンネ・ベルンハート(ソプラノ)とアネリー・ペーボ(アルト)。合唱はフェスティバルホール〈復活〉祝祭合唱団(大阪フィル合唱団ほか)。 上記公演のチケットは発売中 なお、大阪国際フェスティバル提携公演として、佐渡裕指揮BBCフィルハーモニックの公演も辻井伸行(ピアノ)を迎えて行われる。こちらの公演のチケットは10/28(日)発売。 4/17(水) 19:00 ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番&ベルリオーズ:幻想交響曲 4/18(木) 19:00 チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番&ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界より」 問:フェスティバルホール 06-6231-2221 2012.10.22 Monday
いよいよ今週末、公演迫る!大阪交響楽団演奏会 香川県内で開催!
いよいよ今週末、公演迫る!
大阪交響楽団は1980年創立。楽団代表・敷島博子が『聴くものも、演奏するものも満足できる音楽を!』をモットーに、いつも聴衆を“熱く”感動させるその演奏は、「魂の叫び」「情熱の音」であると評されている、大阪、いや関西を代表するオ−ケストラだ。近年は知られざる名曲を発掘する『ディスカヴァリ−・クラシックシリ−ズ』を意欲的に行い、2009年には文化庁芸術祭「芸術祭大賞」を受賞している。また公益財団法人ロームミュージック ファンデーションの助成により毎年CD録音を実施している。 さて、今回のプログラムはいずれも名曲中の名曲ばかり。まず前半はベ−ト−ヴェンの作品。唯一のオペラである『フィデリオ』より序曲、続いて重厚で骨太な、いかにも“ベ−ト−ヴェンらしい” ピアノ協奏曲第3番を。後半は華麗なるオペラアリアと二重唱でお楽しみいただく。まずはヴェルディの歌劇『運命の力』序曲、続いてイタリアオペラから、ロッシーニの歌劇『セヴィリアの理髪師』より"今の歌声は”、 ドニゼッティの歌劇『愛の妙薬』より“人知れぬ涙”、そしてマスカーニの歌劇『カヴァレリア・ルスティカーナ』より“ママも知るとおり”を。世界一有名なオペラ『カルメン』より“花の歌”と、これまた『カルメン』にひけを取らず超有名な『椿姫』より“パリを離れて”と“乾杯の歌”を聴かせてくれるという、なんとも贅沢なプログラムだ。 出演者も豪華だ。指揮は松下 京介、さぬき市出身の彼は、バルトーク国際オペラコンクール第1位、ルイージ・マンチネッリ国際オペラ指揮者コンクール第2位を獲得した実力派。これまでに国内外の主要オーケストラを指揮している。ピアノの藤井睦子は丸亀市出身。国内外のオ−ケストラとも数多く共演、カーネギーホールにも出演経験があるピアニストだ。ソプラノの渡辺 理香は、学生時代から数多くのコンク−ル受賞歴を持ち、『蝶々夫人』、『魔笛』、『カルメン』、『フィガロの結婚』、『ラ・ボエーム』、『トスカ』、『道化師』、『天国と地獄』などのスタンダ−ドな作品から、『赤い陣羽織』、『脳死をこえて』、『うかれのひょう六機織歌』、『黒トカゲ』などの創作オペラまで幅広くこなす方だ。テノールの若井 健司は言わずと知れた日本が誇るオペラ界の重鎮。内外のオ−ケストラとの共演や、オペラに幅広く活躍している。そして解説はおなじみ、音楽評論家の岡田 寛。彼の長年培った経験に裏打ちされたト−クで、来場者もより深く作品に触れること請け合いだ。 そしてなんといってもこの公演、入場料が一般3,000円、小・中・高生はなんと1,500円!で聴けること。オ−ケストラの演奏会がこの低価格というのには訳があって、この公演は『宝くじコンサ−ト』として、宝くじの収益金の一部を利用して、ひろく文化の普及のために行われている事業なのだ。こんなにも低価格で本物の音楽を聴けるこの機会にぜひ体験していただきたい。詳細は下記のとおり。さあ、『芸術の秋、音楽の秋』にクラシックの名曲に酔いしれましょう。 当日券などのお問合せは各会場までお願いいたします。 宝くじコンサ−ト 大阪交響楽団演奏会 【丸亀市公演】 公演日 2012年10月27日(土) 18時開演 (17時30分開場、 20時終演予定) 会 場 丸亀市民会館大ホール 主 催 丸亀市、(公財)丸亀市福祉事業団、香川県、(財)自治総合センタ− 後 援 丸亀市教育委員会、四国新聞社、西日本放送、NHK高松放送局、(財)NHKサ−ビスセンタ− 問 合 丸亀市民会館(0877)23-4141 【さぬき市志度公演】 公演日 2012年10月28日(日) 14時開演 (13時30分開場、 16時終演予定) 会 場 さぬき市志度音楽ホ−ル 主 催 さぬき市、(公財)さぬき市文化振興財団、香川県、 (財)自治総合センタ− 後 援 NHK高松放送局、(財)NHKサ−ビスセンタ− 問 合 さぬき市志度音楽ホ−ル(087)894-1000 曲 目 ベートーヴェン:歌劇「フィデリオ」序曲 ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番 ヴェルディ:歌劇「運命の力」序曲 ロッシーニ:歌劇「セヴェリアの理髪師」より"今の歌声は” ドニゼッティ:歌劇「愛の妙薬」より“人知れぬ涙” マスカーニ:歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」より“ママも知るとおり” ビゼー:歌劇「カルメン」より“花の歌” ヴェルディ:歌劇「椿姫」より“パリを離れて” ヴェルディ:「椿姫」より“乾杯の歌” 出 演 管弦楽:大阪交響楽団 指揮:松下 京介 ピアノ:藤井 睦子 ソプラノ:渡辺 理香 テノ−ル:若井 健司 解説:岡田 寛 入場料 一般:3,000円、 高校生以下:1,500円(全席自由) 2012.10.22 Monday
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲全集 バレンボイム、シュターツカペレ・ベルリン(3CD)
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲全集 バレンボイム、シュターツカペレ・ベルリン(3CD)
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第1番ハ長調 op.15 ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第2番変ロ長調 op.19 CD2 ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番ハ短調 op.37 ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番ト長調 op.58 CD3 ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番変ホ長調 op.73『皇帝』 シュターツカペレ・ベルリン ダニエル・バレンボイム(ピアノ、指揮) 録音時期:2007年5月21-23日 録音場所:ボーフム、ヤールフンデルトハレ 録音方式:ステレオ(デジタル/ライヴ) ユニバ−サル・ミュ−ジック(デッカ) SHM−CD UCCD1347(3枚組) ¥2,980 シュターツカペレを率いてのバレンボイム ベートーヴェン:ピアノ協奏曲全集 バレンボイムが世界に贈るベートーヴェン・プロジェクト「ベートーヴェン・フォー・オール」。第3弾はバレンボイム自ら指揮とピアノ・ソロを担当したピアノ協奏曲集。伴奏はシュターツカペレ・ベルリン(ベルリン州立歌劇場管弦楽団)。 現代最高のピアニストのひとりでもあるバレンボイム、今回は2度目の「弾き振り」(彼の全集録音は3度目)によるピアノ協奏曲全集となる。7歳の時にピアニストとしてデビューしたバレンボイム。指揮者としての多忙な日々を送るかたわら、ピアニストとしても今なお精力的に活動している。このピアノ協奏曲全集は、2007年5月21日から23日にかけてドイツのボーフムのヤールフンデルトハレで行われた、ルール・ピアノ・フェスティバルでの録音で、バレンボイム自身によるベートーヴェン作品では珍しい、弾き振り(指揮とピアノ・ソロを兼務)による演奏である(最近、ブフビンダ−とウィ-ン・フィルによる映像が登場している)。 「ルール」といえば、ドイツ屈指の工業地帯として知られている(地理の授業で習ったゾ!)が、そのルール地方で毎年行われるこのピアノ・フェスティヴァル(会場のヤールフンデルトハレもその昔は工場として使っていた建物を改装した建物らしい)はドイツでも最大級の音楽祭で、世界のピアニストが定期的に集まる出会いの場でもある。第1回の開催セレモニーではポリーニが登場、すでに有名になったプロだけでなく、豊かな才能を持った若手の登竜門にもなっており、この年の目玉は、バレンボイムとシュターツカペレ・ベルリンによるベートーヴェンのピアノ協奏曲全曲サイクルであったという。 バレンボイムはかつて、ピアニストとしてはクレンペラ−の指揮による同全集の録音(1967年)を残しており、また指揮者としてはロンドン・フィルと共に当時88歳のル−ビンシュタインの同全集の録音(1975年)を残している。1985年にはベルリン・フィルを使って全曲録音を「弾き振り」で行っている。今回の弾き振りによる全曲録音はそれ以来となるもの。今回は現在の手兵シュターツカペレ・ベルリンを使っての弾き振りということで、近年のパワフルな芸風を堪能できる。バレンボイムは若い頃フルトヴェングラーにあこがれ、彼の音楽を研究していたのは有名な話であるが、この演奏でも実に奥の深い味わいのあるものに仕上がっている。繰り返し聴くうちに引き込まれてしまうそんな演奏だ。けっして個性的では無いものの、各曲の解釈の緻密さが感じられ、ウイスキ−のCMではないが「なにも足さない、なにも引かない」というのはまさにこの演奏のためにある表現だとつくづく思った次第だ。 2012.10.20 Saturday
欧州クラシック通信(2012.10.20.)
ベルリン・フィルのカラヤン時代の名奏者たちが死去 ベルリン・フィルの伝説的コンサートマスター、ミッシェル・シュヴァルベ
また、10月9日には、ベルリン・フィルの伝説的第1コンサートマスターであったミッシェル・シュヴァルベが93歳の誕生日を間近に死去した。シュヴァルベは、1919年ラードン(ポーランド)の生まれ。パリでエネスク、ジュール・ブシェリ、モントルーのもとで学び、ソリストとしてのキャリアを目指したが、大戦中、ユダヤ人として危機にさらされ断念。中立国のスイスに亡命し、スイス・ロマンド管のコンサートマスターに就任した。同時にルツェルン祝祭管のコンサートマスターも務め、シゲティの後任としてジュネーヴ音楽院で教える等、スイスを中心に活躍。 1957年、ベルリン・フィルの首席指揮者に就任したばかりのカラヤンが、第1コンサートマスターへの招聘を願うと、シュヴァルベは当初躊躇。しかし、これを「戦後ドイツとの和解」と考えて、ポストを受け入れた。以来、1985年まで約30年間にわたり、ベルリン・フィルの「顔」としてカラヤン時代を支え、多彩な活動を展開。特にレコ−ド録音における『英雄の生涯』や『シェラザード』のソロは、現在も名演として広く知られている。引退後は、コンクール審査員、教師として広く知られ、ベルリン・フィルの演奏会にも頻繫に姿を現していた。 文:三宅坂 幸太郎(音楽ジャ−ナリスト) 2012.10.20 Saturday
珠玉の名曲コンサート明日開催!
『珠玉の名曲たち』を取り上げたコンサ−ト 明日開催! 明日21日、14時より松山市小坂のエスパス21で乗松 美生&林 澄子 デュオ・リサイタルを開催いたします。ヴァイオリンとピアノ・・・、星の数ほどの数々の名曲が存在していますが、その中から厳選された、まさに『珠玉の名曲たち』を取り上げたコンサ−トです。『あ〜っ、この曲知ってる!』って曲ばかりがプログラミングされているこのコンサート、心が揺さぶられるようなひとときとなるに違いありません。
日曜の午後のひととき、そんな名曲たちに囲まれて過ごしてみませんか?
当日券は13時より会場にて販売いたします。なお、本日はオフィスアルカディアでの電話予約は承っておりません。エスパス21では電話予約を承っております
(TEL:089−934−3621)。 ヴァイオリンとピアノが贈る“珠玉の名曲集”
乗松 美生&林 澄子 デュオ・リサイタル
公演日:2012年10月21日(日) 14時開演(13時30分 開場 16時 終演予定)
会 場:乗松巌記念館エスパス21
出 演:乗松 美生(ヴァイオリン)、林 澄子(ピアノ)
曲 目:
ドヴォルザーク:ヴァイオリンとピアノのためのソナチネ ト長調 op.100
ベートーヴェン:ヴァイオリンソナタ第5番 ヘ長調 op.24 「春」
エルガー:愛のあいさつ
クライスラー:愛の喜び
クライスラー:愛の悲しみ
クライスラー:美しきロスマリン
クライスラー:ウィーン風小行進曲
マスネ:タイスのめい想曲
サラサーテ:アンダルシアのロマンス op.22-1
モンティ:チャルダーシュ
入場料:2,500円(全席自由 消費税込)
当日券は13時より会場内で販売いたします。
主 催:オフィスアルカディア
共 催:(一財)乗松巌記念館エスパス21、Siamclassics
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