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欧州クラシック通信(2013.11.29.)

バイエルン州立歌劇場が日本向けにR.シュトラウスの「影のない女」を配信

 



昨シーズンよりインターネットを通じた無料ライブ配信をスタートさせたバイエルン州立歌劇場だが、日本時間12月2日(月)19時より日本向けにR・シュトラウスの「影のない女」(新演出)を配信することとなった。これは現地では前日の1日、18時(現地時間)から上演されるもので、演出はクリストフ・ワリコフスキ、指揮は音楽監督のキリル・ペトレンコ。歌手陣はヨハン・ボータ(皇帝)、アドリアンヌ・ピエチョンカ(皇后)、デボラ・ポラスキ(乳母)、ヴォルフガング・コッホ(バラック)、エレナ・パンクラトファ(バラックの妻)ほかが出演予定。

バイエルン州立歌劇場の無料ライブ配信は、今シーズンより映像がフルHD画質となり、字幕はドイツ語、英語、字幕なしの選択ができるようになった。また収録にあたっては4〜6台のカメラを用い、ステージとピットに40本ものマイクを設置するという。今回は時差なしで楽しめるということなので、なんとか時間の都合をつけてアクセスしてみたいもの。配信は以下アドレスから。

BAYERISCHE STAATSOPER TV

    http://www.staatsoper.de/tv-japan

また、バイエルン州立歌劇場は日本語公式facebookも立ち上げた。アドレスは下記のとおり。

  バイエルン州立歌劇場日本公式facebookページ

    https://www.facebook.com/staatsopertvj



文:三宅坂 幸太郎(音楽ジャ−ナリスト)

| 欧州クラシック通信 | 11:02 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark | 昨年の記事
欧州クラシック通信(2013.11.26.)

リスナ−が、スカラ座からパリ・オペラ座へ早期転出

 




現ミラノ・スカラ座の総監督で、2015/16年シーズンよりパリ・オペラ座への転出が決まっていたステファン・リスナ−が、2014年の段階で現職を退任し、パリ・オペラ座に着任するという。

 

これが可能となったのは、スカラ座の後任に決まっているアレキサンダー・ペレイラが、2014年にミラノに着任できるようになったためである。現ザルツブルク音楽祭総監督のペレイラは、当初2016年までザルツブルクに留任する予定であったが、スカラ座転出により、その任を解かれた格好となっていた。

 

なお、現パリ・オペラ座総監督のニコラス・ジョエルは、今後は演出家としての活動に専念するという。

 

文:三宅坂 幸太郎(音楽ジャ−ナリスト)

 

 

 

 
| 欧州クラシック通信 | 18:01 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark | 昨年の記事
サヴァリッシュ指揮のワーグナー初期3作がセットに!

サヴァリッシュ指揮のワーグナー初期3作がセットに!

 



ワーグナー:歌劇『妖精』全曲

クルト・モル(Bs 妖精の王)

リンダ・エスサー・グレイ(S アーダ)

カリ・レヴァース(S ファルツァーナ)

クリスツィナ・ラキ(S ツェミーナ)

ジョン・アレクサンダー(T アリンダル)

ジューン・アンダーソン(S ローラ)

ローラント・ヘルマン(Br モラルト)

ヤン=ヘンドリク・ロータリンク(Bs ゲルノート)

シェリル・ステューダー(S ドロラ)

ノルベルト・オルト(T グンター)

カール・ヘルム(Bs ハラルト)

フリードリヒ・レンツ(T 使者)

ローラント・ブラハト(グロマの声)

 

バイエルン放送交響楽団&合唱団

 

ワーグナー:歌劇『恋愛禁制』全曲

ヘルマン・プライ(Br フリードリヒ)

ヴォルフガング・ファスラー(T ルツィオ)

ローベルト・シュンク(T クラウディオ)

フリードリヒ・レンツ(T アントーニオ)

キース・エンゲン(Bs アンジェロ)

ザビーネ・ハス(S イザベラ)

パメラ・コバーン(S マリアーナ)

アルフレート・クーン(Bs ブリゲッラ)

ライムント・グルンバッハ(Br ダニエリ)

マリアンネ・ザイベル(S ドレッラ)

ヘルマン・シャペル(Br ポンティオ・ピラト)

 

バイエルン州立管弦楽団

バイエルン州立歌劇場合唱団

 

ワーグナー:歌劇『リエンツィ』全曲

ルネ・コロ(T リエンツィ)

シェリル・ステューダー(S イレーネ)

ヤン=ヘンドリク・ロータリング(Bs シュテファノ・コロンナ)

ヨーン・ヤンセン(Br アドリアーノ)

ボド・ブリンクマン(Br パオロ・オルシーニ)

カール・ヘルム(Bs 枢機卿)

ノーベルト・オルト(T バロンチェリ)

キース・エンゲン(Bs チェッコ・デル・ヴェッキオ)

カルメン・アンホルン(S 和平の使者)

ライムント・グルムバッハ(Br ミラノ公使)

ハンス・ヴィルブリンク(Br ロンバルディア公使)

フリードリヒ・レンツ(T ナポリ公使)

アルフレート・クーン(Bs バイエルン公使)

ヘルマン・ザペル(T 伝令)

 

バイエルン州立管弦楽団

バイエルン州立歌劇場合唱団

 

ウォルフガング・サヴァリッシュ(以上、指揮)

 

録音時期:19837

録音場所:ミュンヘン

録音方式:ステレオ(ライヴ)

 

オルフェオ(オルフェオド−ル) CD ORFEOR688139(9枚組 輸入盤) オ−プンプライス

 

 


サヴァリッシュ追悼!

ワーグナー初期3作がお得なセットに!

 

今年2月22日に亡くなったドイツの名指揮者、ウォルフガング・サヴァリッシュによるワーグナー初期三作の録音がセットで登場!ワーグナー指揮者として高名だったサヴァリッシュは、ワーグナーの没後100年に当たる1983年にバイエルン州立歌劇場でワーグナーの全オペラを演奏、この時、珍しい『妖精』、『恋愛禁制』、『リエンツィ』の3作を取り上げ話題となった。これら3作はライヴ録音され、まず『妖精』が、しばらくして『恋愛禁制』と『リエンツィ』がORFEOから発売された。いずれもサヴァリッシュとバイエルン州立歌劇場のオーケストラと合唱団による(『妖精』はバイエルン放送交響楽団&合唱団による演奏)優秀な演奏というのが嬉しい。

 

歌手も大物が投入されている。『妖精』にはクルト・モルの他、若き日のシェリル・ステューダー、ジューン・アンダーソン、ヤン=ヘンドリック・ロータリンクらが加わっているし、『恋愛禁制』はなんと言ってもヘルマン・プライが目玉、そしてローベルト・シュンクとザビーネ・ハスが加わっている。『リエンツィ』は、極め付けのルネ・コロのタイトルロールを筆頭に、ステューダー、ロータリングも参加。本来男装メッゾ・ソプラノ役のアドリアーノを、オランダ出身のハイ・バリトンのヨーン・ヤンセンに歌わせているのが特徴的だ。いずれにおいても、準主役、脇役にはバイエルン州立歌劇場の優秀なアンサンブル歌手たちが支えており、ローラント・ヘルマン、ノルベルト・オルト、カール・ヘルム、フリードリヒ・レンツ、ローラント・ブラハト、キース・エンゲンなど、実力派の名前が並んでいるから、安心して聴けるというもの。

 

 

 

 
| CD・DVDレビュ− | 09:42 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark | 昨年の記事
欧州クラシック通信(2013.11.21.)

山田和樹がモンテカルロ・フィルの首席客演指揮者に就任

 





日本フィルハーモニー交響楽団の正指揮者で、2012年からスイス・ロマンド管弦楽団の首席客演指揮者に就任した指揮者の山田和樹が、ヨーロッパで2つ目のポストとなるモンテカルロ・フィルハーモニー管弦楽団(POMC)の首席客演指揮者となることが発表された。

 

モンテカルロ・フィルは、イーゴリ・マルケヴィチ、ロヴロ・フォン・マタチッチ、マレク・ヤノフスキ、ヤコブ・クライツベルクらが歴代の指揮者を務め、現在はジャンルイジ・ジェルメッティが芸術監督を務めている。このコンビによる演奏会は来年7月14日に予定されており、ワディム・レーピンのヴァイオリン独奏でブルッフのヴァイオリン協奏曲、ドビュッシーの交響詩《海》が披露される。

 

なお、2014年7月には山田和樹の指揮でスイス・ロマンド管弦楽団日本公演も予定されている。

 

文:三宅坂 幸太郎(音楽ジャ−ナリスト)

 

 

 

 
| 欧州クラシック通信 | 16:45 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark | 昨年の記事
欧州クラシック通信(2013.11.19.)

ローマ歌劇場が財政危機

 



来年5〜6月に来日公演を行うローマ歌劇場は、イタリアの財政難からここ数年公演回数を減らしていたのだが、さらに劇場修復などに多額の出費が重なったことで損失が膨らみ、とうとうイタリア文化省が特別管財人の管理下に置くための手続きを始めたという。同劇場の従業員組合は、さらなるリストラによる人員削減を警戒し、ストライキの可能性を示唆しており、ローマ歌劇場はさらに混乱が続く可能性がある。

 

文:三宅坂 幸太郎(音楽ジャ−ナリスト)

 

 

 

 
| 欧州クラシック通信 | 20:12 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark | 昨年の記事
短期集中連載:皇紀2600年とクラシック音楽の知られざる関係(第10回)

短期集中連載:皇紀2600年とクラシック音楽の知られざる関係(第10回)

 

 

第4章 委嘱された『奉祝曲』

 

その3 ピツェッティ:「交響曲 イ調」

 




イタリア政府が奉祝楽曲の作曲家として指名したのは、
「20世紀のパレストリーナ」と呼ばれた当時ミラノ音楽院の院長職にあったピツェッティであった。ピツェッティはレスピーギ、マリピエロ、カゼッラと並ぶ近代イタリアの大家で、新ウィ−ン楽派と同世代でありながら、近現代の音楽に嫌悪感を示し、初期バロック音楽やルネサンス音楽への回帰をうたった作曲家であり、セザ−ル・フランクの作風とよく似ているという指摘もある。後年、カラヤンも好んで取り上げていた歌劇『大聖堂における殺人』が有名だ。

 

ピツェッティはムソリ−ニのファシスト政権と近しかったという意見もあり、しばしば議論の的となるが、そのことが、この曲を作曲させたことと関係するかは定かではない。

 

1940年2月25日完成。日本側に引き渡し、1940年7月に、関係諸機関を通じて日本へ楽譜が到着している。同年12月、東京の歌舞伎座で、宮内省楽部教師ガエタノ・コメリ指揮により初演。

 

この交響曲は、グレゴリオ聖歌風のメロディを軸として劇的な対位法で展開し、暗いテンションをかけ、それで最後の希望も失われないといった内容になっている。第1楽章は序奏付きのソナタ形式で、グレゴリオ聖歌風な循環主題が特徴。第2楽章は三部形式。循環主題を想起させる旋律が次第に厚みを増してゆき、やがて静かな、緊迫感のある音楽になる。第3楽章はスケルツォ。メンデルスゾ−ンを思わせる細やかなパッセージと、リズムの刻みが特徴。そして第4楽章は序奏付きの行進曲という、演奏時間約45分の力作。イタリアでは「ピツェッティのオーケストラ作品の中の最高の要素を全て集約した傑作」と評されているようだ。

 

録音は、1940年のラジオ放送時の録音以外存在しない。また、この年に演奏された後は、ほとんど演奏機会に恵まれていないのが現状である(1959年1月に東京フィルハ−モニ−交響楽団が定期演奏会で取り上げている)。

 

このように日本とは浅からぬ因縁があり、作風も日本において広く好まれているロマン派音楽の伝統に従っているにもかかわらず、現在ピツェッティの作品が日本で広く親しまれているとはいえない。

 

 

 

 
| 短期集中連載:皇紀2600年とクラシック音楽の知られざる関係 | 12:06 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark | 昨年の記事
ティーレマン&ウィーン/『指環』全曲

ティーレマン&ウィーン/『指環』全曲

 



ワーグナー:『ニーベルングの指環』全曲

Disc1-2:『ラインの黄金』

アルベルト・ドーメン(ヴォータン)

マルクス・アイヒェ(ドンナー)

ヘルベルト・リッペルト(フロー)

アドリアン・エレート(ローゲ)

ヤニナ・ベヒレ(フリッカ)

アレクサンドラ・ラインプレヒト(フライア)

アンナ・ラーション(エルダ)

トマス・コニエチュニー(アルベリヒ)

ヴォルフガング・シュミット(ミーメ)、他

 

Disc3-6:『ワルキューレ』

クリストファー・ヴェントリス(ジークムント)

エリック・ハーフヴァーソン(フンディング)

アルベルト・ドーメン(ヴォータン)

ヴァルトラウト・マイヤー(ジークリンデ)

カタリーナ・ダライマン(ブリュンヒルデ)

ヤニナ・ベヒレ(フリッカ)、他

 

Disc7-10:『ジークフリート』

ステファン・グールド(ジークフリート)

リンダ・ワトソン(ブリュンヒルデ)

アルベルト・ドーメン(さすらい人)

トマス・コニエチュニー(アルベリヒ)

アンナ・ラーション(エルダ)

ヴォルフガング・シュミット(ミーメ)

アイン・アンガー(ファーフナー)

ヒェン・ライス(森の小鳥)

 

Disc11-14:『神々の黄昏』

ステファン・グールド(ジークフリート)

エリック・ハーフヴァーソン(ハーゲン)

リンダ・ワトソン(ブリュンヒルデ)

キャロライン・ウェンボーン(グートルーネ)

ヤニナ・ベヒレ(ヴァルトラウテ)、他

 

ウィ−ン国立歌劇場管弦楽団&合唱団

クリスティアン・ティ−レマン(指揮)

 

録音時期:201111

録音場所:ウィーン国立歌劇場

録音方式:ステレオ(デジタル24bit/96Khz/ライヴ)

 

特典映像:それぞれのオペラ公演のダイジェスト映像(2枚組)

 

ドイツグラモフォン CD 4791560(14枚組 輸入盤) オ−プンプライス(2DVD付き


 

 


ワーグナー:『ニーベルングの指環』全曲(14CD+2DVD)

ショルティ以来となるウィーン・フィルによる『指環』の登場

 

2011年のウィーン国立歌劇場最大の話題公演、ティーレマン指揮による『指環』全曲がCDで発売だ。ウィーン・フィル(厳密にいえば今回のオケはウィ−ン国立歌劇場管弦楽団=ほぼウィ−ン・フィル)の『指環』全曲録音としてはショルティ以来のもの。

 

ティーレマンの『指環』は、2008年のバイロイト音楽祭のライヴ盤があり、こちらも非常に高い評価を得ている。このウィーン国立歌劇場でのライヴは2011年11月の1ヶ月で全曲を公演するという、集中的なプロジェクトであり、バイロイトとはまた違った緊張感あるワーグナーの芸術を感じることができるというもの。

 

この数年間で、2度も正規盤として、リングが発売された例は、過去にもなく、バイロイトでも大人気の、まさに現代の「ワーグナー音楽」の守護神!と言っても過言でないティーレマンの指揮、アルベルト・ドーメン、ヤニナ・ベヒレ、アンナ・ラーション、ステファン・グールド、リンダ・ワトソンなどの現在のワーグナー上演には欠かせない豪華な配役など、これ以上ない豪華な組み合わせによる文句なしの『指環』だ。

 

なお、2枚のDVDには、それぞれのオペラ公演のダイジェスト映像が収録されていて、これもまた見ものだ!

 

 
| CD・DVDレビュ− | 16:17 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark | 昨年の記事
短期集中連載:皇紀2600年とクラシック音楽の知られざる関係(第9回)

短期集中連載:皇紀2600年とクラシック音楽の知られざる関係(第9回)

 

 

第4章 委嘱された『奉祝曲』

 

その2 ヴェレシュ:交響曲第1番 「日本風 (ヤパン・シンフォニア)

 




日本政府からの依頼を受け、ヴェレシュは交響曲(第1番)を作曲した。1940年5月9日、ハンガリーから帰国してきた書記官によって届けられたことから、その前に完成し、ハンガリ−の日本大使館で引き渡されたものであろう。同年12月、東京歌舞伎座で橋本國彦指揮により初演された。

 

「祝典曲」として作られたのだから、全体的にこの曲は明るい色調を帯びている。しかも、ヴェレシュ自身が自分の中にある「日本」のイメージを音で表現したような印象を受ける。しかし、彼自身は来日したことがなかったようで、日本人である私が聴くと、東洋的な音楽とハンガリーの民俗音楽を混ぜ合わせたような独特の音響空間が拡がっている。作品は3楽章からなり、全体的にはヒンデミットのようなモダニスティックな新古典主義風で、ミニマリズムのように繰り返されるリズムが特徴的な第1楽章、穏やかだがコーダに至って小爆発する第2楽章、ラプソディー風な終楽章からなる。「皇紀2600年」との絡みで忘れ去られてしまうには惜しい作品だと思う。演奏時間は約20分。

 

交響曲や協奏曲など多くの作品を作曲していたが、戦後ヴェレシュは共産化した祖国を嫌って「ソ連の影響がなくなるまで」と言い残してスイスに事実上の亡命を行う。それにより社会主義政権下のハンガリーでは、彼の作品の演奏が禁じられることになったのだが、教え子のハインツ・ホリガ−や、ピアニスト、アンドラ−シュ・シフらが取り上げ、バルト−ク、リゲティ、クルタ−クらの流れをつなぐ重要な作曲家として再評価されるようになった。現代的手法とハンガリーの音楽的伝統を結合させ、洗練された旋律と清澄な表現が特徴的。かくして21世紀になり再評価を受けている。

 

2000年に日本ハンガリー友好協会が「音楽史上の貴重な財産」であるこの「日本交響曲」の再演を日本で実現させる。これを聴いたハンガリー国立交響楽団の団長ラズロ・ホルバ−トが感激し、2002年1月にハンガリー国内の演奏会で取り上げ、CD化もされた。2002年7月16日、ハンガリー訪問中の天皇行幸の際、ハンガリー大統領主催の晩餐会において同氏からこの曲のCDを贈っている。

 

 

 

 
| 短期集中連載:皇紀2600年とクラシック音楽の知られざる関係 | 15:35 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
ヤンソンス/英雄の生涯(映像)

ヤンソンス/英雄の生涯(映像)

 

ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番ハ短調 Op.37

R.シュトラウス:交響詩『英雄の生涯』 Op.40

 

内田光子(ピアノ)

アントン・ヴァラショフスキー(ヴァイオリン・ソロ)

バイエルン放送交響楽団

マリス・ヤンソンス(指揮)

 

収録時期:2011

収録場所:ミュンヘン、 ガスタイク、フィルハーモニー(ライヴ)

 



BD仕様】

収録時間:95

画面:カラー、16:91080i FULL HD

音声:PCMステレオ、dts-HDマスターオーディオ5.0

 

アルトハウス 108079(輸入盤) オ−プンプライス

 



DVD仕様】

収録時間:95

画面:カラー、16:9

音声:PCMステレオ、ドルビーデジタル5.0

NTSC  Region All

 

アルトハウス 101683(輸入盤) オ−プンプライス

 

 

R.シュトラウス:英雄の生涯、ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番

ヤンソンス&バイエルン放送交響楽団、内田光子

 

2003年にバイエルン放送交響楽団の首席指揮者に就任したマリス・ヤンソンス。日本来日時のコンサートも高く評価されるなど、彼の卓越した音楽性はますます冴えを見せている。この演奏は2011年に収録された映像で、彼が得意とする2人の作曲家(ベ−ト−ヴェンとリヒャルト・シュトラウス)の作品を、この上ない情熱を持って演奏している姿を見ることができる。現代最高の名手、内田光子をソリストに迎えたベートーヴェンの第3協奏曲では、青く美しいドレスを身に纏った彼女の説得力あるピアノと、それを支えるヤンソンスの柔軟な指揮が楽しめる豪華な取り合わせ。

 

かわって『英雄の生涯』では、彼にとっても大切なレパートリーであり、2004年9月4日にコンセルトヘボウ管弦楽団を指揮した映像作品が既にリリ−スされており、高い評価を得てきたが、今回はその7年後に、もうひとつの手兵であるバイエルン放送交響楽団を指揮したもので、コンセルトヘボウ管との演奏と比べてみるのも楽しいかも。気合の入ったオーケストラの面々にも注目だ。これ以上何を望むと言えるのであろうか、というほどの演奏である。

 

 

 

 
| CD・DVDレビュ− | 23:11 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark | 昨年の記事
欧州クラシック通信(2013.11.13.)

モルティエ、ガンでマドリッド王立歌劇場の総監督を退任

 




マドリッド王立歌劇場の総監督ジェラール・モルティエが、同職を即時退任することになった。モルティエは、ガンを患っており、これに対して当局より退職が勧告されたという。すでに後継者は決定しており、バルセロナ・リセウ大劇場のホアン・マタボッシュが即時着任した。マタボッシュは当面、バルセロナとマドリッドのポストを兼任するという。

 

文:三宅坂 幸太郎(音楽ジャ−ナリスト)

 

 

 

 
| 欧州クラシック通信 | 22:39 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark | 昨年の記事